
特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺は、警察庁が統計を取り始めて以来、2025年が認知件数・被害額ともに最多となりました。
本記事は警察庁が発表した暫定値をもとに、各詐欺の傾向や注意すべきポイントを解説します。
出典:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
特殊詐欺・SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況まとめ(令和7年)
令和7年の特殊詐欺、SNS型投資詐欺・ロマンス詐欺の認知件数は42,900件、被害総額は3,241.1億円で、被害は過去最悪の推移状況です。

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値
各詐欺の被害状況と最近の傾向は以下のとおりです。
特殊詐欺の被害状況
特殊詐欺の被害状況と手口の特徴を下記で詳しく紹介します。
特殊詐欺の認知件数・被害額
認知件数は27,758件(前年比+31.9%)、被害額は1,414.2億円(同+96.7%)でいずれも過去最多でした。
令和7年の特殊詐欺被害の多くを、偽の警察官を装い金銭をだまし取る「ニセ警察詐欺」が占めています。
特殊詐欺の傾向
被害者の年齢層を見ると、20代・30代の被害の認知件数が2倍以上に増えており、若い世代へと被害が広がっていることがわかります。
手口に関しては、「オレオレ詐欺」の認知件数が2倍以上に急増しました。
その他の主要な手口は減少傾向もしくはほぼ横ばいです。
被害者が詐欺師から接触される最初の手段は「電話」が最も多く、全体の8割でした。
「電話」の中でも「(被害者の)携帯電話」が増えており、前年と比べて2倍以上に増加しています。

被害金の交付形態※としては「振込型」が約6割と最多です。
※被害者が詐欺にだまされてお金を渡してしまう方法のこと
さらに近年ではビットコインなど暗号資産での送金を求めるケースも増えており、手口の多様化が進んでいます。

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
国際電話詐欺の増加
犯行に使用された電話番号は国際電話番号が最も多く、件数は92,996件と前年と比べて95%も増加しています。

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
特に「+1」などで始まる国際電話の件数が多く、注意が必要です。
国際電話詐欺の詳しい手口や対処法は以下の記事で確認してください。
【関連記事】
インターネットバンキング(IB)被害の急増
前述の通り、被害者から金をだまし取る方法としては「振込型」が最多です。
振込型の中でも注目すべきは、被害者が自らインターネットバンキング(以下、IB)で振り込むケースです。
このケースは、被害者がATMから振り込むケースに比べて被害額が約2倍と多い上に、20代・30代など若い年代も多く被害にあっています。
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引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
ニセ警察詐欺におけるIBで振り込む被害額は、ATMで振り込む被害額の約3倍です。
普段IBを使用しない高齢者に対しても、詐欺師が電話で口座開設から振込方法まで指示して送金させる被害が発生しています。
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引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
特殊詐欺の検挙状況
令和7年の特殊詐欺の検挙件数は6,590件(前年比+0.2%)、検挙人員は2,307人(+1.5%)でした。
日本国内で発生している特殊詐欺の中には、海外を拠点とするグループによる犯行も含まれています。
実際に、海外にある詐欺グループの拠点で合計54名が検挙されました。
特に8月にはカンボジアで29名が一度に検挙され、大規模な組織的犯行も確認されています。
他にも、タイ、カンボジア、フィリピン、マレーシア等の東南アジア諸国で数名検挙されています。

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
SNS型投資・ロマンス詐欺の被害状況
SNS型投資・ロマンス詐欺の詳しい被害状況を紹介します。
SNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数・被害額
令和7年の認知件数は15,142件(前年比+4,905件)、被害総額は1,827.0億円(前年比+555.1億円)といずれも約1.5倍近く増加しました。
特に、12月は被害額が276.4億円と他の月に比べて急増しました。

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
SNS型投資詐欺の傾向
SNS型投資詐欺の被害にあった年代層は50代が最多で、この傾向は昨年から続いています。
被害の増加率は30代が最多で、次いで40代と、若い世代へ被害が拡大しています。
詐欺師からの最初の接触手段としては、バナー等の広告が最多でした。
二番目に多いダイレクトメッセージは急増傾向にあり、前年比で+約67.7%でした。
接触時に使われたツール(サービス)は「Instagram」が最多でした。
最も増えたのは「YouTube」で前年比で約21倍に上り、来年以降も増えていくことが予想されます。
被害金の交付形態※としては「振込型」が多くを占めていますが、「暗号資産送信型」の被害は前年比で約2.5倍に増加しました。
※被害者が詐欺にだまされてお金を渡してしまう方法のこと

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
SNS型ロマンス詐欺の傾向
SNS型ロマンス詐欺の年代別被害状況は、40代から60代が全体の75.5%を占めており、中高年が被害の中心になっていることがわかります。
最初の接触手段はダイレクトメッセージが圧倒的に多く、全体の91.8%を占めています。
使用されていたツールはマッチングアプリが全体の32.6%で最多となっており、次いで「Instagram」が22.6%、「Facebook」が18.4%です。
また、被害金の交付形態※としては「振込型」が最多でしたが、「暗号資産送信型」の被害も顕著に増えており前年比+173.3%でした。
※被害者が詐欺にだまされてお金を渡してしまう方法のこと

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
SNS型投資・ロマンス詐欺の検挙状況
令和7年のSNS型投資・ロマンス詐欺の検挙件数は598件で前年比の約2.3倍、検挙人員は387人で前年比の約3倍と増加傾向にあります。
検挙人員の中では外国人が全体の32%を占めており、特に受け子※としての検挙が増加しています。
※被害者から直接現金やキャッシュカードなどを受け取る実行犯のこと

引用:警察庁|令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
詐欺被害にあわないための対策
詐欺被害にあわないために、以下の対策を参考にしましょう。
特殊詐欺への対策
特殊詐欺には国際電話の使用が急増しているため、着信拒否をしましょう。
以下の方法で着信拒否ができます。
その他にも、以下を気を付けておくことで被害を防ぐことができます。
以下の記事で詳しい対策を確認してください。
【関連記事】
ニセ警察詐欺への対策
犯人は以下画像のように、偽物の制服や警察手帳を使い、ビデオ通話越しに自身が警察官であることを信じ込ませます。

警察官を名乗る人物から「捜査対象になっている」などと言われた場合は、詐欺を疑い、すぐに電話を切りましょう。
本物の警察ではないと判断する基準は、以下を参考にしてください。
【参考】
警察庁・SOS47 特殊詐欺対策ページ「ニセ警察詐欺に注意!#ニセ警察詐欺」
SNS型投資詐欺への対策
SNS型投資詐欺は、著名人の写真を無断で使用した広告や「必ず儲かる」などの甘い言葉であなたに近づきます。
メッセージの送り主が著名人を名乗っていても、まずは疑いの目を持つことが大切です。
国の登録を受けずに金融商品取引や暗号資産交換を行う「無登録業者」による被害も増えています。
勧誘された業者が国の登録を受けていない場合は、詐欺の可能性が高いです。
その業者が適正に登録されているかは、金融庁の「金融事業者一括検索機能」で確認できます。
これらのほかにも、追加したLINEが公式アカウントか見分ける方法など複数の対策を以下の記事で紹介しています。
【関連記事】
SNS型ロマンス詐欺への対策
アプリ内で知り合った相手から親密になった後に、儲け話への誘いや金銭の要求があったときは詐欺を疑いましょう。
以下の記事で、ロマンス詐欺の見分け方やだまされないための対策を把握して被害を防ぎましょう。
【関連記事】
詐欺への対策を習慣化しよう
警察庁のデータが示すように、特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺の被害は年々深刻さを増し誰の身近にも潜む問題です。
詐欺の傾向を把握し、本記事で紹介した対策を日頃から行い被害防止に努めましょう。
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