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サポート詐欺の被害が拡大中–偽のセキュリティ警告にご注意ください
詐欺 サポート詐欺の被害が拡大中–偽のセキュリティ警告にご注意ください
最近「ウイルスに感染しています」などの偽の警告によって金銭をだまし取る「サポート詐欺」が流行しています。
トレンドマイクロのレポートによると、サポート詐欺サイトへのアクセス数※が2023年で年間900万件以上に達していました。
※ トレンドマイクロのコンシューマ向けセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」が2023年の1年間でサポート詐欺関連サイトへのアクセスを検出・ブロックした総数
サポート詐欺の手口は非常に巧妙なため予防策、そして被害にあった際の対処法をきちんと把握しておきましょう。
サポート詐欺の仕組みと被害件数
サポート詐欺とは、インターネットを使用中に偽のセキュリティ警告を表示させ、ユーザを不安にさせて偽のサポート窓口に電話をかけさせ、金銭をだまし取る詐欺行為です。
このような警告はウイルス感染の有無に関わらず表示され、有名なセキュリティ企業やIT企業のロゴ、警告音を使って不安をあおります。
トレンドマイクロのレポートによると、同社のセキュリティ対策ソフト「ウイルスバスター クラウド」で検知したサポート詐欺サイトへのアクセス・ブロック数は2023年で年間900万件以上に達していました。
また、毎月平均して25万台のパソコンがサポート詐欺サイトにアクセスしようとしていたことも確認されています。
またトレンドマイクロのサポートセンターへの問い合わせでは、2023年第4四半期の件数は1,665件で前年同期比3.5倍となり、サポート詐欺の被害が拡大していることがわかります。
※ トレンドマイクロのコンシューマ向けセキュリティソフト「ウイルスバスター クラウド」が2023年の1年間でサポート詐欺関連サイトへのアクセスを検出・ブロックした総数
サポート詐欺の手口
サポート詐欺は以下の順番でユーザから金銭をだまし取ろうとします。
- 不正広告※などから偽のセキュリティ警告を表示して、偽のコールセンター窓口へ誘導する
- 遠隔操作ソフトをインストールさせ、被害者のパソコンを不正に操作する
- サポート料金などの名目で金銭を要求したり、被害者のパソコンのプログラムを不正を改変する
※不正広告はアダルトサイトや個人のブログサイト、メディアサイト、FacebookやXのようなSNSなどあらゆるサイトで表示される可能性があります。
サポート詐欺サイトへの誘導手法は、Webサイト上の広告が使われることが多いです。
トレンドマイクロのレポートによると、金銭被害にあった人の約6割がGoogle広告経由でサポート詐欺サイトに誘導されていることが分かっています。
2023年4月から5月にかけてはUFO関連の広告が多く掲載され、8月から9月にかけては、福島第一原発の処理水放出に便乗するものが目立ちました。
詐欺師は問題の解決やセキュリティソフトの導入とサポートのために料金が発生すると主張し、ギフトカードやインターネットバンキングによる金銭の支払いを要求します。
具体的には、ギフトカードを最寄りのコンビニエンスストアなどすぐに購入するように促したり、被害者にインターネットバンキングを開かせ、遠隔操作によって勝手に振込金額を増やしたりする手口が確認されています。
サポート詐欺の被害にあいやすい人の特徴
サポート詐欺は高齢者が被害にあいやすいことがわかっています。
トレンドマイクロのレポートによると、65 歳以上の層がGoogle広告経由でサポート詐欺サイトにアクセスした割合は、65 歳未満の層と比較して4 倍以上ありました。
また電話を掛けた後に遠隔操作ソフトをダウンロードしてしまう割合も、65歳以上の層が、65歳未満の層よりも1.5 倍高いことがわかっています。
一方で、65歳未満の層のインターネットユーザも被害を受けているため、「自分は大丈夫」と思わずに注意しましょう。
また自身だけでなく、知人や家族が同様の警告画面に遭遇することも考えられます。
彼らが困ったときに相談に乗ってあげることでサポート詐欺の被害を防ぐことができるかもしません。
サポート詐欺の疑いがある怪しい警告画面が表示されたときの対処法
IPA(独立行政法人情報処理推進機構)のサイトでは、サポート詐欺で使われる偽のセキュリティ警告の体験をすることができます。
いきなり偽の警告画面に遭遇しても慌てないように、警告画面の閉じ方を練習しておくとよいでしょう。
【参考情報】
IPA(独立行政法人情報処理推進機構) |「偽セキュリティ警告(サポート詐欺)画面の閉じ方体験サイト」
また、実際にこのような偽の警告画面が表示されたときは以下の方法で対処しましょう。
(1)警告を無視する/Webサイトを閉じる
あやしい警告画面が表示された場合は、警告を無視してWebサイトをブラウザごと閉じてしまうことが有効です。
警告画面に表示されている連絡先に連絡したり、サポートオペレータを名乗る人からすすめられたソフトウェアインストールしたりしないでしてください。
一方で、このような偽の警告画面が表示されている間、パソコンを使っている場合にブラウザを閉じることができないことがあります。
普段通りにブラウザを閉じられない場合は、以下の手順を参照してみてください。
【全画面を解除してブラウザを閉じる方法】
※クリックして開く
1.キーボード左上の Esc(エスケープ) キーを3秒以上長押しして、全画面表示を解除する
2. ブラウザ右上の×マークをクリックして、ブラウザを閉じる
※×マークを押してもブラウザが閉じずに、以下「このサイトを離れますか?」などの表示がされることがあります。 その場合は、「このページを離れる」を押して閉じましょう。
【タスクマネージャーでブラウザを強制終了する方法】
※クリックして開く
1.「Ctrl」「Alt」「Del」を同時押しする
2.「タスクマネージャー」を選択する
3.タスクマネージャーでブラウザ(Google ChromeやMicrosoft Edge、Firefoxなど)を終了する
(2)使用しているソフトウェアやサービスを名乗る警告の場合は公式サポートへ問い合わせる
自身が使用しているソフトウェアやサービスを装った警告画面が出た場合は、本当の警告画面かどうか見分けることは困難です。
サポート窓口へ相談する場合は、偽の警告画面で表示された連絡先ではなく、必ず公式のサポート窓口や信頼できる友人や家族に相談するようにしてください。
公式ページにアクセスして、サポート窓口の連絡先を探すと安全です。
最近は検索連動型広告 (検索時に画面の上部に表示される広告) からサポート詐欺サイトなどの不正サイトに誘導される事例が確認されています。
そのため、ブラウザでの検索にも注意しましょう。
サポート詐欺にだまされてしまった場合の対処法
サポート詐欺にだまされてしまった場合は、被害の状況によって必要な対処が異なります。以下を参考に適切な事後対処を行ってください。
(青文字をクリックすると詳細な対処法が確認できます。)
(1)警告画面に表示されている電話番号やメールアドレスに連絡してしまった
連絡をした相手や別の第三者から後日電話やメールで連絡が来る可能性もあるため、着信拒否や迷惑メールフィルター等を活用して、連絡を無視しましょう。
(2)お金を払ってしまった/契約してしまった
偽の警告画面から誘導されたサイト上でお金を支払ってしまった、もしくは契約してしまったことで、金銭的な被害が疑われる場合は最寄りの警察に相談をしてください。
【参考情報】
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
(3)ソフトウェアやアプリをインストールしてしまった/遠隔操作されてしまった
サポート詐欺によってインストールさせられたソフトウェアは、パソコンを不正に遠隔操作されたり、ウイルス感染につながったりする可能性があります。
万が一インストールしてしまった場合は、まずインターネットから切断した上ですぐにソフトウェアを削除してください。
ウイルスに感染しているかどうか不安な場合は、こちらの記事を参考にウイルスの感染を確認しましょう。
【関連記事】
(4)警告画面から誘導されたサイトに個人情報などを入力してしまった
この場合以下の通りは入力してしまった情報別に必要な対処が異なります。
・クレジットカードの情報を入力してしまった場合
偽の警告画面から誘導されたサイト上でクレジットカードの番号や暗証番号などの情報を入力した場合、まずはクレジットカード会社に連絡してください。
その後、被害を最小限に留めるため、暗証番号の変更やカードの停止/再発行などクレジットカード会社からの案内に沿って必要な対応を行う必要があります。
また金銭的な被害にあってしまった場合は警察に被害の事実を連絡してください。
【参考情報】
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
・銀行/インターネットバンキングの口座情報や暗証番号を入力してしまった場合
偽の警告画面から誘導されたサイト上で銀行の口座番号や暗証番号を入力した場合は、お使いの銀行に連絡した上で銀行からの案内に沿って必要な対応を行いましょう。
また金銭的な被害にあってしまった場合は警察に被害の事実を連絡してください。
【参考情報】
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
・アカウント情報(ID・パスワード)を入力してしまった場合
偽の警告画面から誘導されたサイト上でサイトでアカウント情報(ID・パスワード)を入力してしまった場合は、同じものを使用しているサイト・サービス側のアカウント情報を変更してください。
これにより盗まれたアカウント情報を悪用した不正ログインを防げる可能性があります。
サポート詐欺被害にあってしまっても自身や被害者を責めない
サポート詐欺では、被害者の方が自分を責めたり、ときには家族の方からも責められたりすることがあります。特に被害額が大きい場合、被害者の方は後悔して非常に苦しむこともあります。
自分自身や身近な人が被害にあったとき、決して自身や被害にあった人を責めないようにしましょう。
サポート詐欺は巧妙で、誰もがその手口に引っかかる可能性があります。
自身や周りの人を責めずに、周りの人に情報を共有して同じ被害が起こらないようにすることが大切です。
サポート詐欺の被害にあわないための予防策
サポート詐欺の被害にあわないためには、以下の対策を実践してください。
- 不審な警告画面や警告音が出た際には、画面を閉じる
- OSやソフトウェアを最新の状態に保つ
- セキュリティ対策アプリ・ソフトを導入する
- あやしい電話番号やメールアドレスに連絡をしない/遠隔操作を他人に安易に許可しない
特にセキュリティ対策アプリ・ソフトはサポート詐欺サイトへのアクセスをブロックしたり、不正な遠隔操作ソフトのインストールを防いだりできるため、対策として有効です。
【トレンドマイクロのパソコン向けセキュリティ対策ソフトの紹介】
ウイルスバスター クラウド(Windows/Mac)は、AI技術でさらに進化した多層防御でウイルスなどの不正プログラムへの感染を未然に防ぎます。
さらに「Web脅威対策」によって、個人情報や金銭をだまし取る目的のネット詐欺サイト(偽サイト・詐欺サイト)へのアクセスをブロックします。
ウイルスバスター クラウドは⽇本の個人ユーザを狙ったネット詐欺サイト*でのブロックテストにおいて97%をブロックし、テスト対象の5製品においてブロック率1位を獲得しています。
*検体のカテゴリーとその最低限の数量をトレンドマイクロで設定。
※出典:Flatt Security によるセキュリティ製品(Windows 11)の性能検証 (2021年12⽉)
⽇本市場における Windows 版セキュリティ製品をそれぞれ別の Windows 11 端末にインストール。⽇本向けのネット詐欺サイトについて、優先度ごとに定めたカテゴリーとその最低限の数量に基づき、テスト時に有効な521サイトを2021年12⽉3⽇〜2021年12⽉9⽇に抽出し、テスト対象5社の製品でのブロック数を集計。ブロックされたサイトを全サンプル数で除して検出率を算出。
【主な機能】※全ての機能一覧はこちら
・ウイルス対策
・ネット詐欺対策
・プライバシー保護
・保護者による使用制限 など
ウイルスバスタークラウド(Windows/Mac)無料体験版
【トレンドマイクロのスマートフォン向けセキュリティ対策アプリの紹介】
サポート詐欺はパソコンでの被害事例が多く確認されていますが、スマートフォンのユーザも被害にあう可能性があります。(スマートフォンユーザを狙ったサポート事例はこちら)
ウイルスバスター モバイル(iOS/iPad OS/Android)は、AI技術でさらに進化した「Web脅威対策機能」で危険なWebサイトへのアクセスをブロックし、ネット詐欺の被害を未然に防ぎます。
また「不正アプリ対策」によって、人気アプリや有名企業を装った不正アプリのインストールを防ぎます。※「不正アプリ対策」はAndroid版でご利用いただけます。
[主な機能]※全ての機能一覧はこちら
①Web脅威対策
②不正アプリ対策(Androidのみ)
③SMSスキャン
ウイルスバスター モバイル(iOS/iPadOS/Android)無料体験版
怪しい警告画面の指示には従わないようにしよう
サポート詐欺は、私たちの日常生活に潜む危険の一つです。
この記事を通じて、サポート詐欺の手口と予防策を理解し、安全なインターネット利用を心がけてください。
サポート詐欺の対策方法は動画でも解説しているので、併せて確認しましょう。
執筆者情報
ウイルスバスター セキュリティトピックスは巧妙化、多様化するサイバー攻撃やネット詐欺などの脅威からお客さまを守り、安全に、安心してインターネットを活用いただくためのセキュリティ情報を提供するサイトです。
運営会社:トレンドマイクロ株式会社
無料体験版のご紹介
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まずは30日間、無料体験してみませんか?
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- ※Windows8.1以上をお使いの方は、Microsoft Storeからもダウンロードできます。
- ※無料体験版をご利用の際は、クレジットカードの登録不要!
- ※30日無料体験版は、無料体験期間終了後、自動で有償版に切り替わることはございません。
- ※Windows版とMac版ではご利用いただける機能が異なります。詳しくは機能一覧をご覧ください。
- TREND MICRO、およびウイルスバスターはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
- 「Android」、「Google Play」はGoogle LLCの商標です。
- 「iOS」、「iPadOS」、「MacOS」、「App Store」はApple inc. の商標です。
- 「Microsoft」はMicrosoft Corporation の商標です。