
SNS上で、著名人を装った広告や「必ず儲かる」などのメッセージで偽の投資に勧誘し、金銭をだまし取る投資詐欺が確認されています。
このように投資勧誘にSNSを用いる手口は、「SNS型投資詐欺」と呼ばれています。
本記事では、具体的な手口や被害を防ぐ対策を解説します。
※本記事は2026年2月10日時点の情報を基に作成しています。
SNS型投資詐欺とは
SNS型投資詐欺とは、SNSでターゲットに接触して投資を勧め、投資資金や出金手数料などの名目で金銭をだまし取る詐欺です。
1件当たりの被害額が高額になることが多く、1,000万円を超える例もあります。
| 認知件数(前年同期比) | 被害額(前年同期比) |
|---|---|
| 8,217件(+2,246件) | 約1,071.1億円(+276.2億円) |
SNS・Webサイトのバナー等広告や、X(旧Twitter)、Facebook、Instagramなどのダイレクトメッセージ(DM)が悪用されています。
その後、LINEに誘導され被害にあうことが多いです。
【参考情報】
警察庁|令和7年11月末における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(暫定値)
SNS型投資詐欺の手口
SNS上で「儲かる」などとうたう広告や投稿、DMを見かけたら、まず詐欺を疑いましょう。
以下に、SNSを使った代表的な手口を解説します。
※以下で解説する以外の手口が用いられる可能性もあります。
投資に勧誘する広告
「儲かる」などの広告をSNS上に掲載し、興味を持ったターゲットを詐欺サイトやLINEのグループチャットに誘導します。
その後、投資資金やセミナー料、情報商材費などの名目で高額な支払いを要求します。
中には、ディープフェイク※で作成した画像や動画で著名人を装い、ターゲットに「あのタレントが紹介するものだから信用できる」と思わせるものもあります。
※AIで生成した偽の動画や音声、またはそれらを作るための技術

引用:警察庁|最近のSNS型投資詐欺の特徴について(令和7年11月末)
【参考情報】
警察庁|最近のSNS型投資詐欺の特徴について(令和7年11月末)
Forbes JAPAN|イーロン・マスク後任を騙る詐欺コイン「Xトークン」が横行中
伊勢市|『いいね!』するだけの副業<タスク型詐欺>に注意!
DMでの勧誘やグループチャットへの招待
SNSのDMやLINEのトーク・グループチャット機能などをで、詐欺のターゲットに連絡する手口です。
この手口においても著名人や投資家などの信頼できそうな人物になりすまし、虚偽の投資話を持ちかけます。
DMや個別のトークルームなどの閉じた場で会話を重ねターゲットの警戒心を解き、投資話を信じこませます。
複数人が参加するチャットグループには、詐欺に加担するサクラが参加していることもあります。
サクラが架空の成功体験を語り、投資話に信ぴょう性を持たせます。
また投資が成功しているように見せかけるために、見せかけの配当金を最初だけ支払うケースもあります。最終的には資金が戻ってくることはなく、その時に初めて詐欺被害にあったと気づく例が多いです。
他にも、SNSを通じて相手に恋愛感情や親近感を抱かせ、投資資金やその利益の出金手数料などの名目で金銭をだまし取る手口があります。
このように恋愛感情を悪用する詐欺はSNS型ロマンス詐欺といいます。
ロマンス詐欺の詳しい手口や注意するポイントは以下の記事で解説します。
【関連記事】
【参考情報】
産経新聞|投資詐欺インスタで接触 兵庫の40代女性が5千万超被害
読売新聞|LINEのグループに招待された40歳代男性、FX投資詐欺で2800万円だまし取られる
朝日新聞|「投資」のLINEグループに入っていませんか? 詐欺被害が急増中
LINEオープンチャット公式|著名人や投資家を装った投資アドバイス詐欺にご注意ください
SNS型投資詐欺被害が増加している背景
SNS型投資詐欺の被害が増加している背景として、SNSの普及やAIなどの技術の発展が考えられます。
以下それぞれの背景を詳しく解説します。
SNSの普及
総務省の調査によると、2025年のInstagramの利用率は全年代で60%、LINE利用率は90%を超えています。
SNSは見ず知らずの人に対してDMやコメント機能などで簡単に連絡できることが多いです。
SNSが普及することで詐欺師がより多くのターゲットに簡単に連絡が取れるようになり、詐欺被害の増加につながっていると言えるでしょう。
【参考情報】
総務省 | 令和7年版 情報通信白書 コミュニケーションツール・SNS
生成AIと翻訳ツールの発展
生成AIの発展により、著名人の映像や音声を装ったディープフェイクが簡単に制作できるようになりました。
ディープフェイクと本物を完璧に見分けることは難しく、「著名人が紹介している投資なら信頼できる」と思い、被害者は嘘の投資話であってもそれを信じてしまいます。
また翻訳ツールを使えば複数言語でのメッセージ生成が容易で、日本語が話せなくても他人とのコミュニケーションが可能です。
そのため、日本語の違和感からあやしいと気が付くことが以前よりも難しくなっています。
SNS型投資詐欺にだまされないための対策
SNSを使った投資詐欺にだまされないために、儲け話を簡単に信じないことが大切です。
ここでは、具体的に気をつけるポイントをいくつか紹介します。
詐欺対策専用アプリであやしい広告やメッセージをチェックする
詐欺対策専用アプリを使うと、あやしい広告やメッセージが詐欺かどうかのチェックや、詐欺電話番号に対する発着信のブロックが可能です。
【トレンドマイクロ 詐欺バスターで詐欺電話をブロック!】

トレンドマイクロ 詐欺バスターは、特殊詐欺の疑いがある電話を無料でブロックできます。※1
詐欺電話の検知には自社データに加え、警察などの公的機関より提供されたデータを活用しています。
※1 iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
以下のアプリストアよりインストールしましょう。※2
※2 本製品は30日体験版から利用を開始いただきます。詐欺電話ブロックの機能は体験版終了後も無料でご利用いただけます。

QRコードからインストールする
その他の機能(クリックして詳しく見る)※有償版のみの機能です

怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をアプリに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。

詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。

個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応

ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
詐欺バスターの詳しい説明はこちら
投資先が国の登録業者かどうか確認する
被害の中には、国の登録を受けずに金融商品取引や暗号資産交換を行う「無登録業者」によるものも確認されています。
勧誘された業者が国の登録を受けているかどうか調べ、受けていない場合は詐欺を疑いましょう。
調べるには、金融庁の「金融事業者一括検索機能」を活用しましょう。
このサービスでは、パソコンやスマートフォンから、あらゆる金融事業者の登録状況をまとめて検索することができます。
取引を始める前に必ずこの機能を使って、相手が登録業者であるか確認してください。
(実在する登録業者を装った詐欺師の可能性もあるため、本記事で紹介する対策と併せて活用しましょう。)
【参考情報】
金融庁|無登録業者との取引は要注意!!~無登録業者との取引は高リスク~
金融トラブル防止ガイドブックを確認する
財務省中国財務局は、被害防止のために「金融トラブル防止ガイドブック」を公開しています。
このガイドブックには、実際の被害事例に基づいた具体的な対策がまとめられており、被害防止に役立つでしょう。
【参考情報】
財務省中国財務局|「金融トラブル防止ハンドブック」を公開中です!
*リンク先の内容は予告なく変更・削除されることがありますので、あらかじめご了承下さい。
LINEアカウントが公式かどうか確認する
SNS上の広告からLINEへ誘導されたら、まずはアカウントが公式かどうか確認してください。
未認証アカウントの場合、相手が著名人になりすましている詐欺の可能性があります。
下記のバッジの色から見分けることができます。
【参考情報】
警察庁|最近のSNS型投資詐欺の特徴について(令和7年11月末)
投資を勧めている「著名人」がなりすましでないか確認する
著名人が無料の投資教室を開催したり、確実に利益が出る投資話を無料で教えたりすることは基本的にありません。
ディープフェイク技術を悪用し、著名な投資家が特定の投資案件を推奨しているように見せかける偽の画像や動画を利用するケースがあることを理解し、なりすましではないか疑いましょう。
投資に関係する「暗号資産」や「投資アプリ」などが実在するか確認する
投資詐欺の手口では、実在しない架空の「暗号資産」への投資を勧められたり、偽物の「投資アプリ」をインストールさせられたりすることがあります。
お金を振り込む前に、必ず勧められた暗号資産や投資アプリの名前をインターネットで検索しましょう。
詐欺に利用されている、もしくは偽物の投資アプリであることが口コミなどで分かることもあります。
「必ず儲かる」「あなただけ」といった言葉に注意する
詐欺師は、言葉を巧みにあなたの心に付け込んできます。
「必ず儲かる」「あなただけに教えます」「確実に利益が出る」といった甘い誘いの言葉は詐欺だと疑いましょう。
振込先の口座に不審な点がないか確認する
一般的に、投資話が本物であれば、「振込先として個人名義の口座を指定される」「振込先の口座が振込のたびに変わる」ということはまずありません。
少しでもあやしいと感じたら、金融庁の相談窓口やお近くの公的機関にご相談してください。
【参考情報】
金融庁|詐欺的な投資勧誘等にご注意ください!
SNS型投資詐欺にだまされてしまったときの対処法
SNS型投資詐欺にだまされてお金を振り込んでしまったなど、金銭的な被害を受けた際は近くの警察に相談してください。
なお、金融庁では「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」を開設しています。
金銭的な被害を受けていなくても、投資の勧誘を受けて不審に感じた方や投資を悩んでいる方はこちらに相談しましょう。
【参考情報】
警察庁 | 都道府県警察の連絡先、警察署一覧
金融庁 | 「詐欺的な投資に関する相談ダイヤル」の開設について
おいしい投資話に乗る前に詐欺を疑いましょう
詐欺師は言葉巧みにお金をだまし取ろうとしますが、本記事で説明したポイントに注意を払うことで投資詐欺だと気づくことができるかもしれません。
おいしい話を見かけても、怪しい点はないか事前に調べることが大切です。
同じカテゴリの人気記事
無料体験版のご紹介
パソコンやスマホのセキュリティ対策が気になるときは・・・
まずは30日間、無料体験してみませんか?
スマホ・タブレットをお使いのお客さま
(Android/iOS/iPadOS)
パソコンをお使いのお客さま
(Windows/MacOS)
- ※無料体験版をご利用の際は、クレジットカードの登録不要!
- ※30日無料体験版は、無料体験期間終了後、自動で有償版に切り替わることはございません。
- ※Windows版とMac版ではご利用いただける機能が異なります。詳しくは機能一覧をご覧ください。
- TREND MICRO、およびウイルスバスターはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
- 「Android」、「Google Play」はGoogle LLCの商標です。
- 「iOS」、「iPadOS」、「MacOS」、「App Store」はApple inc. の商標です。
- 「Microsoft」はMicrosoft Corporation の商標です。












