LINEに不審なメッセージが届いて、「これってあやしいけど詐欺じゃない?アクセスしても大丈夫?」と不安を感じていませんか?
この記事ではLINE詐欺の危険性と不審なメッセージが届いた場合の対処法を解説します。
LINE詐欺はアカウントを乗っ取られる、個人情報をだまし取られるなどの可能性があるので、被害にあわないために対処法を把握しておきましょう。
※本記事は2023年2月28日時点の情報を基に作成しています。
LINEを利用した詐欺の手口とは
LINEを利用した詐欺には、LINEアカウント自体を乗っ取る目的の場合や、個人情報や金銭をだまし取ることを目的とした場合があります。
以下によくある事例をいくつか紹介します。
マネーカードの購入を依頼してくる
友達や知り合いを装って「iTunesカードを買ってきてほしいんだけど…」といったメッセージを送り、マネーカードの購入を依頼してくる詐欺の手口です。
実際の関係と不釣り合いな接し方をされる、日本語におかしなところがあるなどの場合があります。
少しでもおかしいと感じた場合は、メッセージに反応しないようにしましょう。
また、友達からのメッセージで何かあやしいと感じたら電話などで直接本人に確認しましょう。
投資目的などの”グループトーク”に勝手に追加する
不特定多数の人をグループに勝手に追加して、「副業で月30万稼げます!」などと簡単に高額な報酬が得られるというビジネスの話をもちかけてくる詐欺の手口です。
初期費用として高額な金額をだまし取られる、クレジットカードの情報などをだまし取られてクレジットカードの不正利用につながる場合があります。
見知らぬ人からのメッセージには反応しないように注意しましょう。
偽の懸賞当選を装う
いきなりURLを送り付ける、もしくは「懸賞に当たった」と装って送信したURLによって、偽の懸賞サイトに誘導し、アカウント情報を入力させる手口が確認されています。
またチェーンメールのように、そらに他の人へばらまきを促す事例もあります。
企業を装ってLINEのメッセージを送信してきている場合は、公式マークがついているかどうか確認することが大切です。
また、アカウント情報や個人情報などの入力を求められている場合は、送られてきたURLのサイト上で入力しないようにしましょう。
URLが安全かどうか確認できるセキュリティ対策ツールもあります。
また、友達からのメッセージで何かあやしいと感じたら電話などで直接本人に確認してみてください。
あやしいメッセージを受信した場合の対処法
・LINEで通報する
なりすましが疑われるアカウントや偽物、詐欺と思われるメッセージを受信しただけでは、個人情報や金銭が盗まれることはありません。
このようなメッセージを受信したくない場合は、送信元のLINEアカウントを通報することが可能です。
LINEアプリ画面内でトーク画面から通報したいトークを選択し、メッセージを長押しして「通報」>「該当する理由を選択」>「同意して送信」から通報することが可能です。
あやしいメッセージのリンク先で個人情報やアカウント情報を入力してしまった場合の対処法
あやしいメッセージからアクセスしたサイト上で、個人情報やアカウント情報などを入力した場合、それらの情報が悪意のある第三者に流出した可能性があります。ここからは流出した可能性のある情報の種類別に、適切な事後対処法を紹介します。
Webサイトやサービスのアカウント情報(ID・パスワード)
複数のWebサービスで同じアカウント情報(ID・パスワード)の組み合わせを使用している場合は、あやしいサイトにアカウント情報を入力してしまったサイトやサービス、利用している他のサイトやサービスで不正ログインが行われる可能性があります。
そのため、パスワードはすべて異なるものに変更しておきましょう。
他にも二要素認証(二段階認証)の設定を有効にしておくと、不正なログインを防ぐことに有効です。
メールアドレス
メールアドレスが流出すると、迷惑メールが届きやすくなる可能性があります。
そこで、流出したメールアドレスに対して、迷惑メールフィルターの機能を持つサービスを利用しましょう。
また、パスワードも一緒に流出している場合に備えて、該当のメールアドレスをWebサイトまたはサービスに登録している場合、パスワードの変更、または新規登録をしてください。
クレジットカードのカード番号や暗証番号
金銭的被害の発生を防ぐため、速やかにクレジットカード会社にその旨を伝えて、暗証番号の変更やカードの停止/再発行などクレジットカード会社からのご案内に沿って必要な対応を行ってください。
また金銭的な被害にあってしまった場合は警察に被害の事実を連絡してください。
【参考情報】
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
銀行・インターネットバンキングの口座情報や暗証番号
お使いの銀行に連絡した上で銀行からのご案内に沿って必要な対応を行ってください。
また金銭的な被害にあってしまった場合は警察に被害の事実を連絡してください。
【参考情報】
都道府県警察本部のサイバー犯罪相談窓口一覧
LINEアカウントの乗っ取り被害にあったとき場合の対処法
LINEアカウントの乗っ取り被害にあったと思われる場合には、アカウントの状況によって対処法が異なります。
以下に、それぞれ状況別の対処法を紹介します。
LINEにログインできるが、アカウントの乗っ取りが疑われる場合
・ログインしている端末を確認する
LINEアプリ画面内の左下の「ホーム」>右上の「設定(歯車マーク)」>「アカウント」>「ログイン中の端末」から確認が可能です。※詳細な手順は以下の画像を参照ください。
端末のリストに身に覚えのない端末がある場合は、「ログアウト」を押して端末を強制的にログアウトさせてください。
※ログイン許可設定をオフにしている場合は、「ログイン中の端末」が表示されません。
・パスワードを変更する
LINEアプリ画面内の左下の「ホーム」>右上の「設定(歯車マーク)」>「アカウント」>「パスワード」からパスワードの変更が可能です。※詳細な手順は以下の画像を参照ください。
LINEにログインできず、アカウントの乗っ取りが疑われる場合
既にLINEにログインができなくなってしまった場合は、こちらからLINEカスタマーサポートに問い合わせてみましょう。
LINEを安全に利用するためには?
LINEにはアカウントを安全に利用するための機能がいくつかあります。
LINEアカウントを安全に利用していくために、アカウントの設定を見直してセキュリティを強化しましょう。
あやしいURLをセキュリティ対策ツールで確認する
LINEは企業やサービス、公共機関などを装った偽サイトを使って、アカウント情報(ID・パスワード)や個人情報、クレジットカード情報などを盗み取る詐欺が確認されています。
このような偽サイト上で利用しているサービスのアカウント情報を入力すると、アカウントが乗っ取られてしまう可能性があります。
また、クレジットカード情報を盗み取られるとクレジットカードの不正利用につながり、金銭的な被害につながる場合もあります。
偽サイトは、ロゴなどを悪用して本物そっくりに作られている場合もあるため、偽サイトかどうかを完璧に見分けることは難しいです。
詐欺被害にあわないためにも、セキュリティ対策ツールでリンクの安全性を確認することを検討してください。
トレンドマイクロは無料のセキュリティ対策ツールウイルスバスター チェック!を提供しています。
ウイルスバスター チェック!では、LINEのトーク画面でWebサイトの安全性やメールアドレスの流出を確認することができます。
ウイルスバスター チェック!(無料)
推測されづらいパスワードを設定する
パスワードを安全にするコツとして、文字数はできるだけ長く、かつ特定の意味を持たない複雑な文字列にしましょう。
最低でも12文字以上、かつ英大文字・小文字、数字、記号などを組み合わせると安全です。
【関連記事】
「ログイン許可」設定をオフにする
LINEは、パソコンやタブレットなどスマートフォン以外の端末からもログインすることができます。
ログイン許可設定をオフにすることでパソコンやタブレットからログインができなくなるため、身に覚えのない端末からの乗っ取り対策に有効です。
LINE画面内で「ホーム」>右上の「設定(歯車マーク)」>「アカウント」>「ログイン許可」から設定変更することが可能です。※詳細な手順は以下の画像を参照してください。
ログイン通知機能を確認する
現在ログインしていない端末からのLINEログインが検知されると、LINE公式から通知が届きます。
LINEアプリ内画面で「トーク」>「LINE」からLINE公式アカウントを開いて通知の内容を確認することができます。
連絡先や電話番号からの友達追加を許可しない
前述の「投資などを装ってあやしい副業などの話を持ちかける」等の事例では、どこかで流出した電話番号を悪用されることで勝手に友達追加をされ、あやしい”グループトーク”に追加されることがあります。
LINEアプリのホームタブ右上の「友だち追加」から「友だちへの追加を許可」をオフにすることで、電話番号によって見知らぬ第三者に友達やグループトークに追加されることを防げます。
セキュリティ対策をしてLINEを安全に利用しましょう
LINE詐欺とそれに関連するアカウントの乗っ取り被害は、多くのケースで、前述のセキュリティ対策によって予防することができます。
LINEアカウント設定の見直しやセキュリティ対策ツールを導入して、安全にLINEを利用しましょう。
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