
最近、知らない番号からの迷惑電話が急に増え、「なぜ自分に迷惑電話がかかってくるの?」と不安を感じていませんか?
迷惑電話とは受信者が不快に感じる電話で、詐欺電話やしつこい勧誘電話などがその代表例です。
本記事では、迷惑電話が急に増える理由と、被害を防ぐための対策を紹介します。
なぜ迷惑電話が急に増えるのか?
迷惑電話が急に増える理由には、以下の3つが考えられます。
以下で詳しく解説します。
国際電話番号を使った詐欺電話の増加
以前はIP電話番号が詐欺に多く使われていましたが、2024年4月の「携帯電話不正利用防止法」改正により、IP電話番号の契約時に本人確認が義務化されました。
これによりIP電話番号の取得が困難になったため、代わりに国際電話番号を使った詐欺が増えていると考えられます。
- 警察庁の調査
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警察庁の調査では、特殊詐欺に犯行利用された番号の数が令和5年から6年で急増していることを示しています。特に国際電話番号は、令和5年と比較して約3.5倍に増加しました。

- トレンドマイクロの調査
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トレンドマイクロの調査でも、スマートフォンにかかってくる不審な電話の多くが「国際電話」からであることがわかっています。

<調査概要>
調査名:セキュリティ市場調査
調査期間:2024年10月26日~10月28日
調査対象:インターネットの利用者5,159名(日本国内居住の15歳以上男女)
調査方法:Web調査警察庁やトレンドマイクロのデータが示すように、国際電話からの着信には十分な注意が必要です。
自動発信システムの普及
自動発信システムは、コンピュータが大量の電話を効率的に発信できる仕組みです。
事前に録音したメッセージや自動音声ガイダンスを再生するため、電話発信の負担を大幅に削減することができます。
本来は予約確認や未払い通知などに使われますが、悪用されることで受信者にとっては迷惑電話が増える一因となっている可能性があります。
個人情報流出の増加
政府の個人情報保護委員会の年次報告によると、2024年度に企業や行政機関から報告があった個人情報流出事案は前年度と比べて58%増加しました。
悪意のある第三者に個人情報が流出すると、詐欺電話やしつこい勧誘電話などの迷惑電話がかかってくる可能性があり、以前よりも迷惑電話が増えることも考えられます。
【参考情報】
個人情報保護委員会|令和6年度 年次報告
日本経済新聞|個人情報漏洩、過去最多の2.1万件 24年度58%増
迷惑電話がかかってくる理由
迷惑電話が急に増える理由は前述で説明しましたが、そもそも迷惑電話がかかってくる理由の一つとして、電話番号の流出が考えられます。
電話番号は以下のようなケースで流出することが考えられます。
詳しくは、以下の記事を参照してください。
【関連記事】
迷惑電話が多くなる時期はいつ?
迷惑電話は、時期や時間帯を問わずかかってくることがあります。
特定の時期や時間帯に迷惑電話が増えるといったデータはありませんが、イベントや時事性のニュースに関連した口実を使って個人情報を求めてくる危険な迷惑電話には注意しましょう。
迷惑電話に出てしまったときの対処法
心当たりのない電話番号からの着信には、基本的に応答する必要はありません。
万が一出てしまったときは、以下を参考にして冷静に対処しましょう。
相手を刺激せず早めに電話を切る
相手を刺激するとかえって状況が悪化する恐れがあるため、怒ったり高圧的な態度を取ったりしないようにしましょう。
「取り込み中で手が離せない」「料理中です」など、相手を刺激せずに、早く切りたい意思を伝えることが大切です。
名前や住所などの個人情報は伝えない
名前や住所、銀行口座などの個人情報を伝えると、金銭をだまし取られたり、電話がしつこくかかってきたりする可能性があります。
個人情報を伝えずに、早く電話を切りましょう。
あやしいと感じたら一度切って家族や警察に相談する
個人情報の確認やプリペイドカードなどを使った金銭の支払い、振り込みなどを求められたときは、詐欺の可能性が高いです。
金銭的な被害を受けたときは、すぐに最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
金銭的な被害を受けていなくても、電話の内容があやしいと感じたときは消費生活センターに相談しましょう。
【参考情報】
政府広報オンライン | 警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
独立行政法人国民生活センター | 全国の消費生活センター等
迷惑電話を防ぐ方法
迷惑電話は以下の3つの方法で防ぐことができます。
詐欺対策専用アプリを使う
詐欺対策専用アプリを使うと、あやしい電話からの着信時に警告文を確認できたり、電話をブロックしたりできます。
【トレンドマイクロ 詐欺バスターで詐欺電話をブロック!】

トレンドマイクロ 詐欺バスターは詐欺電話やネット詐欺をブロックする詐欺対策専用アプリです。
発信および着信時に特殊詐欺の疑いがある場合は画面上に警告を表示します。ブロック設定を有効にすることで、発着信の自動的な切電も可能です。
※iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
以下のアプリストアより、30日間の無料体験版をインストールしましょう。

QRコードからアプリをインストールする
トレンドマイクロ 詐欺バスターのその他の機能(クリックして詳しく見る)

怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をアプリに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。

詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。

個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応

ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
詐欺バスターの詳しい説明はこちら

トレンドマイクロ 詐欺バスター3台版はご自身とご家族※のスマートフォンで、最大3台までご利用いただけます。
※同居の家族もしくは同居していない親と子
大切な人を詐欺被害から守るために、家族で一緒に対策を始めませんか?
着信拒否機能や携帯キャリアのサービスを使う
携帯端末や携帯キャリアの着信・受信拒否機能を設定し、迷惑電話をブロックしましょう。
着信拒否の設定方法は、以下の記事で詳しく紹介しています。
【関連記事】
固定電話のときは特殊詐欺対策サービスなどを利用する
電話回線会社は、迷惑電話の着信を拒否するサービスを提供しています。
詳しい機能や利用料金などは、電話回線会社のサイトをご確認ください。
また、「ナンバー・ディスプレイ」機能を使うと、発信元の電話番号を確認できます。
これらのサービスを利用し、迷惑電話に出ない対策を検討しましょう。
【参考情報】
NTT東日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT西日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT東日本|ナンバー・ディスプレイ
NTT西日本|ナンバー・ディスプレイ
急に増えた迷惑電話はしっかり対処して被害を防ぎましょう
危険な迷惑電話は、個人情報の悪用や金銭トラブルなど大きな被害につながる可能性があります。
万が一迷惑電話に出てしまったときは、すぐに電話を切るようにしてください。
また、本記事で紹介した詐欺対策専用アプリを活用し迷惑電話を未然に防ぎましょう。
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