
「+80」から始まる見知らぬ番号から電話がかかってきて、どこからの電話か不思議に思ったことはありませんか?
本記事では、「+80」から始まる番号とは何か、電話に出てしまったときの対処法や対策を解説します。
「+80」から始まる電話番号の正体は?
「+80」から始まる電話番号は、正式な番号ではなく発信元を偽装した詐欺電話の可能性が高いです。
国際電話番号には、電話番号の冒頭に「+(国際電話識別番号)」と、国ごとに割り当てられた1~3桁の数字(国番号)が使われています。
例えば、「+81」は日本に、「+1」はアメリカに割り当てられた国際電話番号です。
しかし「+80」は、国際電話番号を統括するITU(国際電気通信連合)によって正式に割り当てられた番号ではありません。
発信元を偽装した詐欺電話の可能性が高く、実際に「詐欺に使われている」という報告が複数確認されています。
※「+80」に似た番号で「+800」「+808」から始まる電話番号は正式な番号で実際に使われています。(絶対に安全というわけではありません。)
「+80」からなぜ電話がかかってくるのか?
「+80」から始まる電話番号に限らず、あやしい電話がかかってくる理由は、詐欺師に自分の電話番号が知られているためです。
一般的に電話番号が詐欺師に流出する原因は、以下の4つが考えられます。
詳細は、以下の記事で確認してください。
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国際電話番号を悪用した詐欺は増えている
最近では、国際電話番号を使って発信元を偽装する手口が増えています。
以前詐欺によく使われていたのはIP電話番号でしたが、本人確認の義務化により使われにくくなり、代替手段として国際番号が使われています。
特に2023年6月以降、この手口が増加しています。
- 警察庁の調査
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警察庁の調査では、令和6年の特殊詐欺に利用された電話番号は国際電話番号が最も多い結果となっています。
令和6年の特殊詐欺に利用された国際電話番号数は、令和5年と比較して約3.5倍に増加しています。

- トレンドマイクロの調査
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トレンドマイクロの調査でも、スマートフォンにかかってくる詐欺と思われる不審な電話番号の種類は、「国際電話」が最も多くなっています。

<調査概要>
調査名:セキュリティ市場調査
調査期間:2024年10月26日~10月28日
調査対象:インターネットの利用者5,159名(日本国内居住の15歳以上男女)
調査方法:Web調査警察庁やトレンドマイクロのデータからわかるように、国際電話番号からの着信には十分な注意が必要です。
国際電話番号を悪用した詐欺の手口
国際電話番号は様々な詐欺に悪用されており、例えば以下が挙げられます。
- 架空料金請求詐欺
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架空料金請求詐欺は「未払いの料金があり、払わなければ裁判になる」などと連絡し、虚偽の未払い料金をだまし取る詐欺です。
- 国際ワン切り詐欺
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国際ワン切り詐欺は、詐欺師がターゲットに国際電話をかけてすぐに切り、着信履歴を残して折り返し電話を誘います。
折り返すと、自動音声などで通話時間が引き延ばされ、高額な通話料が発生し、その一部が犯罪グループに渡ります。
- サポート詐欺
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サポート詐欺は、インターネット利用中に偽の警告画面を表示し、ユーザに偽のサポート窓口へ電話をかけさせ、サポート料金などの名目で金銭をだまし取る詐欺です。
それぞれの詳しい詐欺の手口は以下の記事で解説しています。
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「+80」から始まる電話番号から着信や留守電を受信したときの対処法
「+80」から始まる電話番号は、詐欺電話の可能性が高いです。
着信があったとしても電話に出る必要はありません。
ここでは、電話に出てしまったり、留守番電話を受信したりした際の対処法を説明します。
あやしいと感じたら一度切って家族や警察に相談する
電話で個人情報の確認や金銭の支払いなどを求められたら詐欺の可能性が高いです。
相手に「折り返す」と伝え、電話を切って家族や警察に相談してください。
金銭的な被害を受けたら、すぐに最寄りの警察署または警察相談専用電話「#9110」に相談してください。
金銭的な被害を受けていなくても、電話の内容があやしいと感じた場合は消費生活センターに相談しましょう。
【参考情報】
政府広報オンライン | 警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
独立行政法人国民生活センター | 全国の消費生活センター等
留守電にメッセージが残っていても折り返さない
「+80」から始まる電話番号が留守電にメッセージを残していても、相手に折り返さないでください。
「利用中の電話番号、通信サービスを2時間後に停止いたします」など、思わず折り返したくなるような内容でも、決して鵜呑みにしてはいけません。
相手が企業や警察などの公的機関を名乗っていた場合は、インターネットでその電話番号が実際に使われているものかどうか確認しましょう。
詐欺被害にあわないための対策
「+80」などの不審な国際電話番号からの着信には、日頃から対策しておくことが大切です。以下を参考に、詐欺被害を未然に防ぎましょう。
詐欺対策専用アプリを使う
詐欺対策専用アプリを使うことで、あやしい電話からの着信時に警告文の表示や電話をブロックできます。
【トレンドマイクロ 詐欺バスターで詐欺電話をブロック!】

トレンドマイクロ 詐欺バスターは詐欺電話やネット詐欺をブロックする詐欺対策専用アプリです。
発信および着信時に特殊詐欺の疑いがある場合は画面上に警告を表示します。ブロック設定を有効にすることで、発着信の自動的な切電も可能です。
※iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
以下のアプリストアより、30日間の無料体験版をインストールしましょう。

QRコードからアプリをインストールする
トレンドマイクロ 詐欺バスターのその他の機能(クリックして詳しく見る)

怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をアプリに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。

詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。

個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応

ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
詐欺バスターの詳しい説明はこちら

トレンドマイクロ 詐欺バスター3台版はご自身とご家族※のスマートフォンで、最大3台までご利用いただけます。
※同居の家族もしくは同居していない親と子
大切な人を詐欺被害から守るために、家族で一緒に対策を始めませんか?
着信・受信拒否機能や携帯キャリアのサービスを使う
携帯端末や携帯キャリアの着信・受信拒否機能を設定し、「+80」から始まる電話番号からの着信はブロックしましょう。
着信拒否の設定方法は以下の記事で詳しく紹介しています。
【関連記事】
固定電話の場合は特殊詐欺対策サービスなどを利用する
電話回線会社は、詐欺の疑いがある電話の着信を拒否するサービスを提供しています。
詳しい機能や利用料金などは、電話回線会社のサイトをご確認ください。
また、「ナンバー・ディスプレイ」機能を使うと、発信元の電話番号を確認できます。
知らない電話番号かを事前に確認できるため、詐欺などのあやしい電話に応答する危険を減らせます。
【参考情報】
NTT東日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT西日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT東日本 | ナンバー・ディスプレイ
NTT西日本 | ナンバー・ディスプレイ
「+80」から始まる電話番号には注意しよう
「+80」から始まる電話番号は、正式な番号ではなく、詐欺電話の可能性が高いです。
着信には出ないようにしてください。
電話に出たり、折り返したりしたときも、すぐに電話を切るようにしましょう。
詐欺対策専用アプリなど、本記事で紹介した詐欺対策を行って未然に被害を防いでください。
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- 「Microsoft」はMicrosoft Corporation の商標です。










