
(最新更新日:2025年10月3日)
追記:本記事は、初回公開後に発表された追加情報を受けて更新しました。
2025年6月、Googleが業務で利用していたSalesforceの一部システムが攻撃を受け、一部の企業情報が漏えいしました。
【参考】
Google Cloud | The Cost of a Call: From Voice Phishing to Data Extortion
本記事では、漏えいした情報の詳細、さらなる被害を防ぐためのセキュリティ対策を解説します。
漏えいした情報とは?
Googleの脅威インテリジェンスグループ(GTIG)によると、漏えいした情報は、連絡先情報、企業名、関連メモなどを含みます。
当初、Salesforce のクラウドプラットフォームを通じて管理されている Google データベースが侵害されたため、最大25 億人1の Gmail ユーザーが危険にさらされる可能性があると予測されていました。
その後、Googleは「Gmailの保護機能は強力かつ効果的であり、「重大なGmailセキュリティ警告が出された」という主張は誤りです。」という旨の声明を発表しました。
【参考】Google | https://blog.google/products/workspace/gmail-security-protections/
今回の情報漏えいについて、ハッカー集団「ShinyHunters」によるものと記載していましたが、現時点ではその関与を明確に断定することはできないため、該当の記載を削除しました。
【参考】Google | https://cloud.google.com/blog/topics/threat-intelligence/unc6040-proactive-hardening-recommendations?hl=en
トレンドマイクロは、この更新情報の正確性を尊重し、2025年10月3日付で本記事を修正しました。
情報が漏えいしたらどんなリスクがある?
漏えいした個人情報が詐欺師の手に渡り、彼らからメールや電話、SMS(ショートメッセージ)での連絡が来ることが考えられます。
実際にGmail関連のフォーラムでは、Google社員を装ったフィッシングメール、偽の電話、詐欺SMSが報告されています。
それらの多くが、ログインコードの提供やパスワードの再設定を促す手口でした。
フィッシングにだまされることで、被害者はGmailアカウントにアクセスできなくなり、さらにアカウントに紐づいた個人の写真や文書、連携済みの金融口座などが危険にさらされます。
被害にあわないための対策は?
具体的な対処方法を以下で紹介します。
推測されにくいパスワードと二要素認証を設定する
詐欺師が漏えいした情報を使い、アカウントに不正ログインを試みる可能性があります。
Googleアカウントのパスワードは推測されにくいものに変更してください。
また他のアカウントとのパスワードの使いまわしも控えましょう。
メールやSMSなどに記載されているURLは不用意に開かない
フィッシング詐欺では、不安をあおる内容で受信者をあせらせて、フィッシングサイトを開かせようとします。
メールやメッセージをよく読み、少しでも違和感があればURLを開かないようにしましょう。
不用意にアカウント情報や個人情報、クレジットカード情報などをサイト上で入力しない
メールやSMSなどに記載されているURLを開いてしまったときでも、なにも入力しなければ情報が盗まれることはありません。
そのため、アカウント情報や個人情報、クレジットカード情報などの入力やログイン操作は不用意に行わないようにしましょう。
今すぐ詐欺対策を見直しましょう
詐欺師から電話やメール、SMSには引き続き注意が必要です。
メールや電話、SMSが少しでもあやしいと感じたら安易に応答せず、慎重に対応しましょう。
- 25 億人の Gmail ユーザーの統計は、Economic Times の最近のメディア報道を含む第三者による検証による業界の知識に基づいています。 ↩︎
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