迷惑メール/迷惑SMS

自分のアドレスから迷惑メールが届くのはなぜ?仕組みと対策を解説

自分のアドレスが迷惑メールの差出人に書いてあるのは?原因や対策を解説

差出人欄に自分の名前やメールアドレスが記載された迷惑メールが届いて、不安に思っていませんか?

この記事では、自分のメールアドレスが書かれた迷惑メールが届く理由や仕組み、受信した場合の対処法を解説します。

自分のアドレスが書いてあると驚くかもしれませんが、落ち着いて対処しましょう。

※本記事は2024年10月24日時点の情報を基に作成しています。

自分のメールアドレスから届く迷惑メールとは

自分宛てにメールを送った覚えがないのに、届いたメールの差出人が自分アドレスになっているときは、送信者が悪意を持って差出人アドレスを偽造している可能性が高いです。

あたかも自分のメールアドレスからメールが送られたように見えますが、実際にはそうではありません。

送信者は恐怖心をあおるため、あなたのメールアドレスを使っている

自分のアドレスが差出人に記載された迷惑メールの例
自分のアドレスが差出人に記載された迷惑メールの例

送信者は、あなたのメールアドレスを装ったメールを送ることで恐怖心をあおり、興味を引くことを狙っています。
苦情の返信をしても迷惑メールの送信者に届く可能性は低く、メールの送信を止める効果は期待できないでしょう。

あなたのメールアドレスを乗っ取って、他の人に迷惑メールをばらまいている可能性は低い

あなたになりすました迷惑メールは、送信元を偽装して送信されているにすぎません。
第三者があなたのメールアドレスを乗っ取って、迷惑メールをばらまいている可能性は低いでしょう。
そのため、自らが加害者として迷惑行為に加担していることを心配する必要はありません。

他人の送信アドレスを装う迷惑メールの目的は?

送信者があなたになりすまして迷惑メールを送る主な目的は以下の2つです。

フィッシングサイトへの誘導

特定の企業やサービスを装い、IDやパスワード、クレジットカード情報などを入力させ、金銭を盗み取る目的のWebサイトをフィッシングサイトと呼びます。

実在する金融機関や通販サイトからのメールを装った事例や、宅配事業者を装った不在通知のSMS(ショートメッセージ)を装って、フィッシングサイトへの誘導を狙っています。

Amazonを装ったフィッシングメールの例
Amazonを装ったフィッシングメールの例

フィッシングサイトを使わず、仮想通貨を直接送金させる手口も確認されています。

ウイルスなどの不正プログラムのばらまき

迷惑メールに添付したファイルを開かせることで、受信者のパソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末をウイルスなどの不正なプログラムに感染させることを狙っています。

ウイルスが添付されたメールの例
ウイルスが添付されたメールの例
ウイルスによってデータを使用不可能にされる例
ウイルスによってデータを使用不可能にされる例

感染した端末を遠隔操作したり、その端末からさらに第三者に迷惑メールを送りつけたりすることで、被害を拡大させる例もあります。

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自分のメールアドレスが差出人として表示される仕組み

自分のメールアドレスが差出人として表示されるのは、送信者がメールアプリなどで表示される「FROM(差出人)」情報を受信者のメールアドレスに偽装しているためです。

自分のメールアドレスが差出人として表示される仕組み
自分のメールアドレスが差出人として表示される仕組み ※クリックして開く
自分のメールアドレスが差出人として表示される仕組み(アコーディオン内)

まずメール送信の仕組みを、手紙を送る場合に置き換えて説明します。 

手紙の場合は便せんが封筒に入った状態で配達されますが、メールにも便せんの役割を果たす「メール本文」と、封筒の役割を果たす「エンベロープ」が存在します。 

手紙は便せんと封筒の両方に差出人と宛先を記載するのと同様に、メールもメール本文(ヘッダー)とエンベロープの両方に差出人と宛先を記載します。 

※以降、メール本文(ヘッダー)に記載されている差出人を「ヘッダーFROM」、エンベロープに記載されている差出人を「エンベロープFROM」と呼びます。 

しかし、手紙を送る際、封筒の中の便せんに記載されている宛先は配達員に確認されません。 
メールも手紙と同様、送信の際にメール本文の「ヘッダーFROM」は確認されず、「エンベロープFROM」のみが参照されます。  

つまり、偽造された「ヘッダーFROM」が「エンベロープFROM」と一致していなくても、メールは問題なく送受信されます。 

そして、エンベロープの情報は基本的にユーザから見えないようになっており、メールアプリには「ヘッダーFrom」が差出人情報として表示されます。 

この仕組みを悪用して「ヘッダーFROM」のみを受信者のメールアドレスに偽装することで、受信者から見ると自分のメールアドレスから迷惑メールが届いているように見えるのです。 

ただし、「ヘッダーFROM」情報が偽装されていないか確認する方法はあります。 
以下の記事で詳しく解説しているため、ご覧ください。 

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あなたのメールアドレスが迷惑メールの送信者に知られている理由

あなたのメールアドレスが迷惑メールの送信者に知られている理由としては、以下のようなものが考えられます。

    • ネット上やSNSなどにメールアドレスを公開している
    • メールアドレスを自動収集するツールによって不正にメールアドレスが集められた
    • 特定の企業やサービスを装った偽サイトに入力した情報が利用された
    • 無料のゲームサイトや懸賞サイトなどで登録したメールアドレスが利用された
    • 情報漏えい事故により、企業やサービスに登録されたメールアドレスが第三者に流出した
    • ランダムに生成されたメールアドレスが合致した

さらに詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。

【関連記事】

使用中のメールアドレスの流出が気になる場合は、ウイルスバスター チェック!でメールアドレスの流出有無を調べてみましょう。

このLINE公式アカウントと友だちになってメニューからメールアドレスを入力すると、そのメールアドレスとそれに紐づく他の個人情報がインターネット上に流出しているかどうかを簡単に調べることができます。

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以下の「友だち追加はこちら」をタップするとLINEアプリが起動します。
パソコンをお使いの場合は友達追加用のQRコードがポップアップ表示されます。

友だち追加はこちら
もし自分のメールアドレスが流出していたら?
※クリックして対処方法を見る

メールアドレスが流出している場合、悪意のある第三者があなたのメールアドレスを知っている状態のため、今後も迷惑メールが届き続けるおそれがあります。

またお使いのSNSや通販サイトのアカウントに推測されやすいパスワードを使用していると、流出したメールアドレスと推測されたパスワードを使って不正ログインをされる危険があります。

万が一不正ログインをされると、アカウントに登録している個人情報やデータの流出や、通販サイトでの勝手な注文やSNSのなりすまし投稿などの被害につながる可能性があり、事前の予防策が必要です。

【トレンドマイクロの個人情報保護アプリのご紹介】

トレンドマイクロ IDプロテクションは、個人情報流出による被害を防ぐアプリです。

メールアドレス、クレジットカード情報などの個人情報流出の有無を常時監視し、万が一流出を確認した場合、セキュリティアドバイザーがメール・電話にて対処方法を支援します。

※ 情報の流出や不正利用時の対処支援は問題解決のご支援を行うためのもので、問題解決を保証するものではありません。

以下のアプリストアより、無料でダウンロードしましょう。

トレンドマイクロ IDプロテクション無料体験版

QRコードからもスマートフォンアプリのダウンロードが可能です

・トレンドマイクロ IDプロテクションの「個人情報漏えい監視機能」

メールアドレス、クレジットカード情報などの個人情報がインターネットやダークウェブに流出していないかを常時監視できます。

・情報流出時の対処支援
モニタリングしている個人情報の流出が確認された場合、セキュリティアドバイザーによりメール・電話にて対処方法の支援を受けることができます。

パスワード管理
IDやパスワードを安全に記憶し、一括管理。最高レベルの暗号化方式であるAES 256bitでデータを保護します。パスワードを簡単かつ安全に生成することも可能です。

・SNSアカウントのプライバシー保護
SNSアカウント(Google/Facebook/Instagram)に不正利用があった場合に、お客さまのメールに通知したり※1、アカウントのプライバシー設定が安全であるかチェックしたりできます。※2

※1 すべての不正利用を検知することを保証するものではありません。Google および Facebook、Instagramが対象です。
※2 Windows および Mac のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。

・インターネット利用時のプライバシーの保護
追跡型広告に利用されるWeb閲覧履歴など、広告主や攻撃者による情報収集を防止することで、お客さまのプライバシーを守ります。

・危険なWebサイトを警告
閲覧しているWebサイトが個人情報を盗む不正サイトでないか確認し、不正サイトと判定した場合に警告します。Chrome および Edge のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。(Windows/Macデバイスのみ対応)

迷惑メールを開いてしまったらどうする?

迷惑メールを開封したり、本文を読んだりしただけでは直接的な被害にあう可能性は低いです。
ただし、添付ファイルや記載されているURLを開いてしまった場合は対処が必要です。

以下の記事を参考に落ち着いて対処してください。

【関連記事】

あやしい迷惑メールの受信を防ぐ対策

あやしい迷惑メールの受信を防ぐための対策としては、以下のものがあります。
まずは①〜③の対策を試してください。
それでも迷惑メールが届いてしまう場合は、④のメールアドレスの変更を行ってください。

①メールアプリの迷惑メール対策機能を使用する
②携帯キャリアやインターネットサービスプロバイダのフィルター機能を設定をする
③セキュリティ対策ソフトの迷惑メール対策機能を使用する
④メールアドレスを変更する

詳しい対策は、以下の記事を参照してください。

【関連記事】

メールアプリや携帯キャリア、プロバイダの迷惑メール対策機能を設定することに加え、セキュリティ対策ソフトで安全性を高めておきましょう。

日本の個人ユーザを狙ったネット詐欺サイトブロック率No.1

ウイルスバスター クラウド(Windows/Mac)は、AI技術でさらに進化した多層防御でウイルスなどの不正プログラムへの感染を未然に防ぎます。
さらに「Web脅威対策」によって、個人情報や金銭をだまし取る目的のネット詐欺サイト(偽サイト・詐欺サイト)へのアクセスをブロックします。
ウイルスバスター クラウドは⽇本の個人ユーザを狙ったネット詐欺サイト*でのブロックテストにおいて97%をブロックし、テスト対象の5製品においてブロック率1位を獲得しています。

*検体のカテゴリーとその最低限の数量をトレンドマイクロで設定。
※出典:Flatt Security によるセキュリティ製品(Windows 11)の性能検証 (2021年12⽉)
⽇本市場における Windows 版セキュリティ製品をそれぞれ別の Windows 11 端末にインストール。⽇本向けのネット詐欺サイトについて、優先度ごとに定めたカテゴリーとその最低限の数量に基づき、テスト時に有効な521サイトを2021年12⽉3⽇〜2021年12⽉9⽇に抽出し、テスト対象5社の製品でのブロック数を集計。ブロックされたサイトを全サンプル数で除して検出率を算出。

【主な機能】※全ての機能一覧はこちら
・ウイルス対策
・ネット詐欺対策
・プライバシー保護
・保護者による使用制限 など

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※Windows8.1以上のOSをお使いの方はMicrosoft Storeからもダウンロードできます。

危険な迷惑メールの被害を防ぐための習慣

危険な迷惑メールの被害を防ぐために、以下のような習慣を身につけましょう。

  • 単純すぎるメールアドレスは避ける
  • インターネット上でメールアドレスを公開しない
  • 運営元がわからないあやしいサイトやアプリを利用しない
  • あやしいメールそのものやメールの添付ファイル、本文中のURLは開かない
  • OSやソフトを最新の情報に保つ
  • セキュリティ対策ソフトを使用する

※OS(オペレーティングシステム)=パソコンやiOSなどのパソコンやスマートフォンを動かす土台となるソフトウェアのこと。

具体的な方法は、以下の記事を参照してください。 

【関連記事】

自分のアドレスから届いた迷惑メールは悪意のあるなりすまし

自分のアドレスから届くメールは、第三者がなりすまして送信した迷惑メールの可能性が高いです。 
恐怖をあおって関心を向かせ、ウイルスなどの不正なプログラムが仕込まれた添付ファイルを開かせます。 

受信したメールは、セキュリティ対策ソフトやメールアプリなどの迷惑メール対策機能を設定したあと、すぐに削除しましょう。

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    ウイルスバスター セキュリティトピックスは巧妙化、多様化するサイバー攻撃やネット詐欺などの脅威からお客さまを守り、安全に、安心してインターネットを活用いただくためのセキュリティ情報を提供するサイトです。
    運営会社:トレンドマイクロ株式会社

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    • Windows版とMac版ではご利用いただける機能が異なります。詳しくは機能一覧をご覧ください。
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    • 「Microsoft」はMicrosoft Corporation の商標です。
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