Webサイトで使用するIDやパスワードをメモ帳やメモアプリで管理するのは安全なのか不安に思うことはありませんか?
この記事では、メモ帳やメモアプリでパスワードを管理することのメリットとデメリット、より安全で簡単に管理する方法を紹介します。
パスワードの流出やアカウントの乗っ取りを防ぐために、適切な管理方法を確認しましょう。
手書きのメモ帳でパスワードを管理するのは危険?
パスワードをメモ帳やノートなど紙に書き留めて管理する方法は、誰でも手軽で簡単に行えます。
またデジタルデータで管理する方法に比べて、誤って消去してしまったり、インターネット上へ流出したりする可能性は低いです。
一方、パスワードを更新する度に書き直す必要があり利便性が劣ります。また適切に管理していないとメモ自体を紛失したり、覗き見されたりする可能性があるため、一切危険がないとも言えません。
個人差はありますが、手書きのメモ帳で管理するうえでのデメリットとしては以下が考えられます。
- 英数字などの判別がわかりづらい
数字の「1」と小文字の「l」など紙のメモではわかりづらい可能性があります。 - 他人に見られる可能性が高い
紙のメモ帳自体にパスワードなどでロックをかけることができません。そのため、他人に見られる可能性が高くなります。 - 管理場所を忘れやすい
引き出しや戸棚などメモ帳の管理場所は複数考えられるため、管理場所を忘れる可能性があります。 - 外出時に確認できない
メモ帳を日ごろ持ち歩いてない場合、外出時に確認ができません。また持ち歩くことで紛失の可能性も高くなります。
スマホのメモアプリでパスワードを管理するのは危険?
パスワードをスマートフォン(以下スマホ)のメモアプリで管理する場合も、絶対に安全とは言えません。例えば以下のような危険があります。
- 端末を家族間などで共有している場合、権限の設定によっては共同で使用しているユーザにパスワードが見られてしまう
- 端末が盗難された際、パスワードを保存しているメモにロックがなければ、メモを開かれパスワードが流出してしまう
- 端末がウイルスなどの不正なプログラムに感染した場合、パスワードを保存しているメモからデータが流出してしまう
上記のような場合に備え、スマホにはセキュリティを強化する機能が搭載されている場合があり、例えばiPhoneにはメモアプリをパスワードでロックすることが可能です。
Androidにはメモ帳にパスワードを設定する機能はありませんが、複数の端末から操作があった場合にメールで通知するなど、Googleアカウントを保護するセキュリティ機能が搭載されています。
iPhone/Androidのメモ帳アプリの詳しい使い方については以下を参照ください。
【参考情報】
Apple | iPhoneでメモをロックする
Google | Keep を使用してプライバシーを保護、管理する
安全かつ簡単なパスワードの管理方法
パスワードをメモ帳で管理する方法以外にも、ブラウザやOS※に標準搭載されている機能やパスワード管理アプリを使用する方法があります。
パスワードの自動入力など、スマホ・パソコンを便利に使うための特有の機能も用意されています。
※OS(オペレーティングシステム)=WindowsやiOSなどのパソコンやスマホを動かす土台となるソフトウェアのこと
ブラウザ・OS標準のパスワード管理機能を使う
iPhoneでは、「iCloudキーチェーン」というパスワード管理機能を使用できます。
アプリやSafariなどのブラウザで使用するIDやパスワードを安全に管理するための機能で、複数のパスワードを使っている場合にも入力が自動化されることでスムーズにログインできます。iCloudキーチェーンの設定方法についてはこちらからご確認ください。
Android端末やブラウザアプリChromeを使っている場合は「Google パスワード マネージャー」を使用できます。
Chromeに保存したパスワードを管理して、同じGoogleアカウントを使用しているすべての端末で使用できます。
また保存したパスワードの安全度とセキュリティを確認する機能や、不正使用された可能性をチェックし、必要に応じて状況に応じたアドバイスをする機能があります。
【関連記事】
パスワード管理アプリを使う
ブラウザ・OS標準のパスワード管理以外に、専用のパスワード管理アプリでも、安全なパスワードの自動生成、パスワードの自動入力が可能です。
またサービスによっては、メールアドレスや個人情報などがインターネット上に漏えいした場合に、それをユーザに通知することができ、個人情報流出による被害の防止に役立ちます。
(各アプリによって機能は異なります。詳細はサービス提供元のホームページなどをご確認ください。)
トレンドマイクロ ID プロテクションは、パスワードの安全な管理機能を備えたアプリです。
アプリに保存したパスワードを呼び出して、キーボードで文字を入力せずに簡単にログインすることができます。
また推測されにくいパスワードを自動で生成できるため、パスワードの使いまわしを防ぐことが可能です。
以下のアプリストアより、無料でダウンロードしましょう。
トレンドマイクロ ID プロテクション無料体験版
・トレンドマイクロ ID プロテクションの「パスワード管理機能」
トレンドマイクロ ID プロテクションのその他の機能
※クリックして詳細を見る
・個人情報漏えい監視
メールアドレス、クレジットカード情報などの個人情報がインターネットやダークウェブに流出していないかを常時監視できます。
・情報流出時の対処支援
モニタリングしている個人情報の流出が確認された場合、セキュリティアドバイザーによりメール・電話にて対処方法の支援を受けることができます。
・SNSアカウントのプライバシー保護
SNSアカウント(Google/Facebook/Instagram)に不正利用があった場合に、お客さまのメールに通知したり※1、アカウントのプライバシー設定が安全であるかチェックしたりできます。※2
※1 すべての不正利用を検知することを保証するものではありません。Google および Facebook、Instagramが対象です。
※2 Windows および Mac のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。
・インターネット利用時のプライバシーの保護
追跡型広告に利用されるWeb閲覧履歴など、広告主や攻撃者による情報収集を防止することで、お客さまのプライバシーを守ります。
・危険なWebサイトを警告
閲覧しているWebサイトが個人情報を盗む不正サイトでないか確認し、不正サイトと判定した場合に警告します。Chrome および Edge のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。(Windows/Macデバイスのみ対応)
推測されやすいパスワードや使い回しは避けよう
パスワードを設定する際は、他人が推測しやすいものは避けましょう。
悪意ある第三者がその推測したパスワードを悪用し、あなたのアカウントに不正ログインをするおそれがあります。
具体的には以下に当てはまるパスワードは推測されやすく危険です。
・自分や家族の名前、ペットの名前、生年月日、住所・郵便番号・電話番号、車のナンバー、社員コードなど、他人から推測されやすいもの
・文字数の少ないもの
・IDとパスワードが同じなど、単純なもの
・aaaなど同じ文字の繰り返しやabc、123などわかりやすい並びの文字列
・辞書にある単語など、意味のある言葉をそのまま使用したもの
・初期設定のパスワードをそのまま使用しているもの
・同じパスワードを使いまわしたもの
なお、トレンドマイクロの調査では、「異なるパスワードを設定すると忘れてしまう」「異なるパスワードを設定するのが面倒」などの理由で、Webサービス利用者の8割以上がパスワードを使いまわしていることがわかっています。
パスワードを使いまわすと1つのパスワードが漏えいした場合、他サービスでも不正アクセスされる可能性があるため、パスワードの使いまわしは避けましょう。
パスワード使いまわしの危険性については以下を参照ください。
【関連記事】
【参考情報】
パスワードの利用実態調査2023
~8割以上がパスワードを使いまわし、約2割が不正アクセスや情報流出の被害に~
覚えやすくて安全なパスワードを作るには、基本となるパスワードとサービスごとに異なるパスワードを組み合わせる方法があります。詳しくは以下の記事を参照してください。
【関連記事】
パスワード管理はメモ帳ではなくOS標準のセキュリティ機能や専用アプリで危険を減らそう
パスワードをメモ帳で管理するのは、紙の場合もデジタルデータの場合も危険性はゼロではありません。
例えばメモ帳やメモを保存した端末の紛失によるパスワードの流出などが考えられます。
パスワードをスマホで管理する際は、標準で搭載されているセキュリティ機能やパスワード管理アプリも検討しましょう。
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