「0800」からの着信に、発信元や折り返し料金が分からず、どのように対処すべきか困っていませんか？
本記事では、「0800」から始まる電話番号の概要や、電話に出てしまったときの対処法を解説します。
※本記事は2025年6月18日時点の情報を基に作成しています。
0800の電話番号とは？通話料はかかる？
「0800」から始まる電話番号は「着信課金電話番号」と呼ばれ、発信者が通話料を負担する必要はありません。
（番号の契約者が通話料金を負担する仕組みです。）
そのため、「0800」で始まる電話番号の着信に出たり、かけ直したりしても通話料が発生することはありません。
0800が利用されるようになった背景
「0800」から始まる番号が導入された主な理由は、既存の「0120」番号が枯渇したためです。
1985年にNTTコミュニケーションズが「0120」でサービスを開始しましたが、需要増加により利用できる番号が枯渇しました。
そこで1999年以降、「0800」番号も利用するようになりました。
この2つの番号の機能は同じですが、桁数が異なり「0120」は10桁、「0800」は11桁です。
以下の記事では「0120」から始まる電話番号を詳しく解説しています。
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0800の電話番号を利用している例
大手企業のカスタマーサポートや公共機関の問い合わせ窓口などでは、「0800」から始まる番号がよく利用されています。
主な利用例は、以下になります。
0800（フリーダイヤル）と0570（ナビダイヤル）の違い
「0800」で始まる番号と同様に、企業で利用されている電話番号に「0570」で始まるものがあります。
これは、NTTコミュニケーションズが提供する「ナビダイヤル」というサービスです。
「0800」と「0570」（ナビダイヤル）の最大の違いは、通話料金の負担者です。
「0800」は番号の契約者が料金を支払うのに対し、「0570」（ナビダイヤル）は発信者が支払います。
そのため、「0570」（ナビダイヤル）からの着信にかけ直した際は料金がかかります。
「0570」（ナビダイヤル）は日本全国どこからでも同じ番号で連絡できるため、全国に拠点を持つ企業の窓口などで採用されています。
0800の電話番号を利用するときのメリット・デメリット
「0800」の電話番号を利用するメリット・デメリットは以下の通りです。
- メリット
-
〇発信者は無料で利用できる
「0800」から始まる電話番号に発信する人は、通話料を気にせず気軽に問い合わせることができます。〇オフィスが移転しても番号が変わらない
一度取得した番号は、オフィスの移転などがあっても変更する必要はありません。 - デメリット
-
〇「0120」から始まる電話番号と比べて認知度が低い
「0800」番号は、「0120」番号の不足を補うために導入されたため認知度が低いです。〇着信数が増えると、番号の契約者の通話料負担が増える
「0800」の電話番号を利用している企業は、着信数に比例して通信料も増加します。
0800からの電話が迷惑電話と思われやすい理由
「0800」で始まる電話番号からの着信は必ずしも迷惑電話ではありませんが、そう思われやすい理由を以下で説明します。
認知度が低いため
前述の通り、「0800」から始まる電話番号は認知度が低いです。
「0800」番号は「0120」の後に使用されるようになった番号のため、「0120」と比較すると着信課金電話番号として認知していない人が多い傾向にあります。
また、電話を受けた側が携帯電話の「080」と勘違いし、「知らない番号からの着信だ」と警戒する可能性もあります。
迷惑電話に利用されることもあるため
「0800」から始まる電話番号は迷惑電話に利用されることもあります。
「携帯電話番号と勘違いして応答すると電気代の案内が自動音声で流れてきた」、「しつこい着信に応答すると勧誘され、電話番号を知っている理由を尋ねると切られた」という事例も報告されています。
迷惑電話に関する相談は多数報告されているため注意が必要です。
【参考情報】
四国新聞社｜「0800」着信、苦情・相談次々 県や全国 詐欺警戒、携帯「080」と誤認
0800からの電話がかかってきたときの対処法
心当たりがない「0800」で始まる電話番号からの着信には安易に出ず、以下の方法で対処しましょう。
電話番号を検索する
インターネットで検索すると、どの企業が利用している番号か確認できます。
知らない電話番号からの着信は、まず発信元を確認しましょう。
あやしいと感じたら一度切って家族や警察に相談する
電話口で個人情報を尋ねられたり、何らかの支払いを要求されたりしたら詐欺を疑いましょう。
詐欺師は相手をあせらせ冷静な判断ができないように仕向けます。
その場合は、「折り返す」などと伝えて電話を切ることが重要です。
金銭的な被害を受けたときは、すぐに警察に相談してください。
被害の有無に関わらず、会話内容があやしいと感じた際は、家族や消費生活センターに相談しましょう。
【参考情報】
政府広報オンライン | 警察に対する相談は警察相談専用電話 「＃9110」番へ
独立行政法人国民生活センター | 全国の消費生活センター等
迷惑電話の着信を防ぐ方法
「0800」から始まる迷惑電話を防ぐ方法を3つ紹介します。
詐欺対策専用アプリを使う
詐欺対策専用アプリでは、迷惑電話や詐欺電話の着信を自動的にブロックしたり、警告を表示したりできます。
まずは無料体験から導入を検討しましょう。
トレンドマイクロ 詐欺バスター（iOS/Android）
【トレンドマイクロ 詐欺バスターで詐欺電話をブロック！】
トレンドマイクロ 詐欺バスターは詐欺電話やネット詐欺をブロックする詐欺対策専用アプリです。
発信および着信時に特殊詐欺の疑いがある場合は画面上に警告を表示します。ブロック設定を有効にすることで、発着信の自動的な切電も可能です。
※iPadOSでは詐欺電話対策はご利用いただけません。iOSでは発信時のブロック(自動的な切電)はご利用いただけません。
以下のアプリストアより、30日間の無料体験版をインストールしましょう。
QRコードからアプリをインストールする
トレンドマイクロ 詐欺バスターのその他の機能（クリックして詳しく見る）
怪しいWebサイトやテキストメッセージ、オンライン広告をスクリーンショットで撮影し、その写真をアプリに送信すると、詐欺の可能性がないか、AIがチェックします。
詐欺の可能性があるメッセージをSMSフィルタで識別し、迷惑メッセージフォルダに自動で振り分けます。
個人情報や金銭を狙うフィッシングサイトや、不正アプリをダウンロードさせるサイトなどの、不正なサイトへのアクセスをブロックします。
※ iOS・iPadOSではSafariのみ対応
ビデオ通話やライブ配信において、ディープフェイクによるなりすましの可能性がある際は警告を表示します。LINE、Instagramなどの、ビデオ通話機能やライブ配信機能があるアプリ各種でご利用いただけます。
詐欺バスターの詳しい説明はこちら
トレンドマイクロ 詐欺バスター3台版はご自身とご家族※のスマートフォンで、最大3台までご利用いただけます。
※同居の家族もしくは同居していない親と子
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着信拒否機能や携帯キャリアのサービスを使う
悪質な迷惑電話が続けてかかってくる場合は、携帯電話で着信拒否設定をすることが有効です。
以下の記事を参考に対策を行いましょう。
【関連記事】
固定電話の場合は特殊詐欺対策サービスなどを利用する
固定電話は、電話回線会社が提供する特殊詐欺対策サービスを利用できます。
詳しい機能や利用料金などは、サービス提供会社のホームページをご確認ください。
また、「ナンバー・ディスプレイ」機能を活用すると、発信元の電話番号を表示することが可能です。
この機能により、知らない電話番号かどうかを事前に確認できるため、詐欺につながる電話に応答するリスクを減らせます。
【参考情報】
NTT東日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT西日本 | 特殊詐欺対策サービス
NTT東日本｜ナンバー・ディスプレイ
NTT西日本｜ナンバー・ディスプレイ/INSナンバー・ディスプレイ
見知らぬ0800からの電話は専用アプリで対策しよう
「0800」で始まる電話番号からの着信は、迷惑電話の可能性があります。
電話番号に心当たりがない場合は、電話に出る前に発信元を確認しましょう。
あやしい電話に出ないようにするために、詐欺対策専用アプリを使って、迷惑電話の着信を防ぎましょう。
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