個人情報/プライバシー

位置情報共有アプリは危険?アプリを使う危険性や安全な使い方も紹介 

位置情報共有アプリを使ってみたいけれど、アプリを悪用した事件のニュースを見て、使い始めるのに不安を感じていませんか? 
この記事では、位置情報共有アプリを使う際に起こりうる危険や安全な使い方について解説します。 
自分の位置情報を悪用されてトラブルや事件に巻き込まれる可能性があるため、被害にあわないためにも把握しておきましょう。 

位置情報共有アプリとは 

位置情報共有アプリは、スマートフォンなどのデバイスを使用して、友人や家族と自分の現在位置を共有できるアプリです。 
これらのアプリを利用すると、リアルタイムで友人や家族の位置を確認することができます。 
例えば、習い事にいく子供にアプリを入れたスマホを持たせて子供が帰宅するまでを見守る、友人同士で位置情報を共有して待ち合わせに利用するなど、様々な用途で利用することができます。 

位置情報共有アプリの機能 

一般的に位置情報共有アプリには、主に以下のような機能があります。 
アプリごとに搭載されている機能が異なるため、機能の詳細については各アプリをご確認ください。 

・位置情報の共有機能:  
自分の現在の位置情報を共有することができます。 
基本的にアプリ内で友達になった人との位置情報の共有が主ですが、近くにいる同じアプリを利用しているユーザをマップ上で確認できるもあります。 

・チャット機能:  
共有した位置情報を基に、アプリ内で友達とチャットをすることができます。 

・GPS情報を隠す機能:  
自分の位置情報を特定の人にだけ共有することができます。 

・足跡機能: 
 友人の通った経路の履歴を確認することができます。 

位置情報共有アプリを使う際に起こりうる危険は?  

位置情報共有アプリは、主に友人や家族と位置情報の共有ができるという点で便利ですが、トラブルなども確認されています。 
どういった危険やトラブルの事例があるかを把握しておくことで、自分が被害にあうことを避ける、安全に使うためにどうしたらよいかを意識しましょう。 
ここでは、位置情報共有アプリを使う際に起こりうる危険について紹介します。 

プライバシーの侵害 

アプリ上で位置情報を共有することで、意図せず第三者に自分の居場所が知られてしまう可能性があります。
例えば、アプリ上で友人や家族以外にも位置情報を公開する設定になっていた場合、知らない人からのストーカー行為などに繋がるかもしれません。
また、アプリのIDをSNSなどで公開している場合には、友人や家族以外からも友達申請が届く場合があります。 
友達になった人には自分の行動範囲や自宅などが知られてしまうことを理解し、アプリ上で誰と友達になるかを慎重に検討しましょう。 

アカウントへの不正ログイン 

位置情報共有アプリに限りませんが、アカウントを作成して利用するアプリでは推測されやすいパスワードを使用していると、アカウントへの不正ログインが起きる可能性があります。 
例えば、名前や誕生日などをそのまま使ったパスワードは、第三者にも推測されやすく非常に危険です。
また、位置情報共有アプリで他のサービスと同じパスワードを使いまわしていると、万が一他のサービスからパスワードが流出した場合でも、不正ログインにつながるおそれがあります。

アカウントに不正ログインをされると位置情報を含むアカウント内のデータにアクセスできてしまうため、自分の個人情報を守るためにも推測されやすいパスワードや使いまわしは避けたほうがよいでしょう。 

精神的ストレス 

位置情報共有アプリを使うことで、友人や家族から監視されているように感じてしまい、精神的なストレスを受ける場合があります。 
例えば、会う約束をしていないのに友人が訪ねてきたり、話していないのに一緒に行動していない日の外出先を知られていたりすると、見張られているように感じてしまうでしょう。 
アプリの設定次第では、ずっと位置情報が共有され続けてしまう可能性があることを把握しておきましょう。 

人間関係のこじれ 

友人や恋人などとお互いの位置情報が把握できる場合、使い方次第では人間関係のトラブルに発展する可能性があります。 
例えば、恋人と位置情報などの情報を共有していた場合、電話に出られなかった際の具体的な理由を答えられないと浮気を疑われてしまう可能性が考えられます。 
また、友人に実際とは異なる行き先や行動を伝えたことがばれてしまい、ケンカの元になってしまう場合もあります。 
トラブルを避けるためにも、アプリを利用する際にはどこまで共有するかを話し合って、お互いの認識をすり合わせておきましょう。 

位置情報共有アプリを使う際の注意点 

位置情報共有アプリは、友人や家族と位置情報を気軽に共有できる便利な面がある反面、使い方次第では、事件に巻き込まれてしまったり、人間関係のトラブルに発展してしまったりする可能性があります。
そのため、あらかじめ位置情報の共有が原因で起きたトラブルの事例などを確認して、「犯罪に悪用する人が一定数いる可能性がある」ということを理解しておくことも大切です。 
ここでは、位置情報共有アプリを利用する際に、トラブルにあわないために意識したい点について解説します。 

使用前にアプリの開発元や機能を確認する 

位置情報アプリを利用する場合には、 まずダウンロードする前にアプリの開発元が信頼できるところかどうか確認してみましょう。 
また、位置情報だけではなく、共有相手のデバイスのバッテリー残量なども確認できるようなアプリも存在します。 
利用しようとしているアプリにどのような機能が備わっているか事前に把握しておくと良いでしょう。 
便利な機能が搭載されていても、その機能の使い方次第でトラブルの元が増えることに繋がるため注意が必要です。 

位置情報の公開範囲を制限する 

位置情報共有アプリでは、位置情報を公開する範囲を設定できるものもあります。 
可能な場合は、位置情報を公開する範囲を制限して、知らない人から友達申請がこないようにすることをおすすめします。 
また、犯罪などに巻き込まれないためにも、アプリのアカウントのIDをSNSなどに公開したり、自分や相手の位置情報をスクリーンショットで撮影してSNS等に投稿したりすることは絶対にしないようにしてください。 

アプリが取得する位置情報の設定を見直す 

位置情報共有アプリは、使い方次第では位置情報が常に共有され続けてしまう可能性があります。 
アプリを起動しているとき以外に、位置情報が共有されることを防ぐためには、事前にアプリの位置情報の利用設定を変更しておきましょう。

アプリが位置情報を利用する設定を変更する方法は、以下のとおりです。  

iPhone の手順 ※クリックして開く
  1. 設定アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」を開く。    
  1. 「位置情報サービス」を開き、アプリ一覧から位置情報共有アプリを選択する。    
  1. 「位置情報の利用を許可」を「このAppの使用中」に設定する。  
Android の手順 ※クリックして開く
  1. ホーム画面で位置情報共有アプリのアイコンを長押しし、「アプリ情報」アイコンをタップする。   
  1. 「権限」を開き、「位置情報」をタップする。     
  1. 「アプリの使用中のみ許可」を選択する。  

また、iPhoneでは、よく訪れる場所を記録しておく「利用頻度の高い場所」という機能があります。 
アプリが位置情報を利用する設定以外にも、「現在の位置情報だけではなく、過去にいつどの場所に訪れたかを詳細に記録されるのは不安」と感じる場合は、この設定をオフにしておくことをおすすめします。 
利用頻度の高い場所の利用設定を変更する方法は、以下のとおりです。

「利用頻度の高い場所」の設定を変更する ※クリックして開く
  1. 設定アプリを開き、「プライバシーとセキュリティ」を開く。 
  1. 「位置情報サービス」を開き、「システムサービス」を選択する。 
  1. 「利用頻度の高い場所」を開き、次の画面で「利用頻度の高い場所」をオフにする。 

【関連記事】 

推測されやすいパスパスワードや使いまわしは避ける 

位置情報共有アプリの多くは、サービスを利用するために専用のアカウントを作成し、アカウントにログインすることで、位置情報の共有などを行います。 
アプリのアカウントが不正にログインされてしまうと、保存されている位置情報や行動記録、チャットの履歴などを他の人に見られ、悪用されてしまう可能性があります。  
アカウントの不正ログインを防ぐためにも、第三者が推測できないよう、同じパスワードの使いまわしや推測されやすいパスワードは避けましょう。 

【関連記事】 

位置情報共有アプリの機能や危険を把握し、安全に位置情報共有を利用しよう 

位置情報共有アプリは、それぞれアプリによって搭載されている機能が異なります。 
利用したいアプリの機能の詳細を確認せずに利用してしまうと、アプリを使ったトラブルや事件に巻き込まれる可能性があります。 
アプリを利用する前に、どんな機能が搭載されているかを確認し、どうすれば安全に位置情報を共有できるか把握しておくとよいでしょう。 
そして、位置情報を共有する相手とお互い安心してアプリを利用できるよう、アプリの利用方法について意見をすり合わせておきましょう。 

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