アカウント管理

二段階認証とは?設定方法や二要素認証との違いを解説

二段階認証とは?設定方法や二要素認証との違いを解説

二段階認証とは、SNSやネット通販などへのログイン時に、より安全な方法で本人確認を行う認証方法です。
二段階認証を設定していると、アカウントの乗っ取り対策として有効です。

本記事では、二段階認証の概要や、よく混同される二要素認証との違いについて解説します。

※本記事は2024年11月10日時点の情報を基に作成しています。

二段階認証とは

二段階認証とは、パスワードの認証の後に電話番号やメールアドレスで本人確認を行うなど、2つの段階を経て本人認証を行う認証方式です。

二段階認証を使うことで、万が一、1つ目の認証に使うパスワードが流出しても2つ目の段階で不正ログインをブロックすることができます。

まず、二段階認証に使う3つの要素を解説します。

情報を守る認証の3要素
「知識要素」

利用者が記憶している知識を利用して認証する要素が「知識要素」です。

パスワードや、親の旧姓などを「秘密の質問」も知識要素です。

「所有要素」

利用者の所有物で認証する要素が「所有要素」です。

所有しているスマートフォン(以下スマホ)のSMS(ショートメッセージ)を利用してワンタイムパスワードを送信したり、Google Authenticatorなどの認証アプリを使ったりする方法が、所有要素による認証になります。

「生体要素」

利用者の身体的特徴を利用して認証する要素が「生体要素」です。

利用者の顔や指紋が生体要素に該当し、これらを使った認証を「生体認証」と呼びます。

二段階認証とは

二段階認証は、前述の3つの要素のうち異なる要素の組み合わせ、もしくは同じ要素を用いて二段階で認証する方法です。

複数の段階で認証を行うことでセキュリティ強度を高めます。
例えば、パスワード(知識要素)で認証を行った次に、同じ知識要素である、秘密の質問の答えを入力する方法も二段階認証です。

二要素認証との違い

二要素認証とは

二段階認証と混同されやすい方法に「二要素認証」があります。
二要素認証とは、前述した認証の3つの要素のうち、異なる2つの要素の組み合わせを用いて本人確認を行う認証方式です。

二段階認証は要素が同じ場合も含むのに対し、二要素認証は必ず異なる要素で認証を行います。

例えば、Webサイトにログインする際に、まずパスワード(知識要素)で認証を行い、その認証後に手持ちのスマホ(所有要素)のSMSに送付されるワンタイムパスワードを入力して認証します。

複数の要素を組み合わせた方が安全性も高くなるため、二要素認証が設定できるサービスの場合は設定しましょう。

二段階認証を設定しないことによるリスク

二段階認証を設定しない状態では、アカウントのIDとパスワードが流出するだけで不正ログインされる可能性があります。

また、悪意のある第三者に不正ログインされることで、以下の被害を受ける可能性があります。

  • アカウントにログインできなくなる
  • 個人情報が流出する
  • SNS・Webサービスのアカウントや端末を勝手に操作される
  • 金銭的な被害を受ける
  • 他のWebサービスのアカウントも乗っ取られる

不正ログインによって想定される被害について、以下の記事で詳しく解説しています。

【関連記事】

主要なWebサービス・SNSでの二段階認証の設定方法

SNSや通販サイトなど、幅広いサービスで「二段階認証」が推奨されています。
二段階認証が設定できるサービスの例としては、以下があります。

サービス名設定方法
Facebookhttps://news.trendmicro.com/ja-jp/article-facebook-accounthacked/#pt21
LINEhttps://news.trendmicro.com/ja-jp/article-accounthacked-line/#pt28
X(旧Twitter)https://news.trendmicro.com/ja-jp/2022-10-25-article-twitter-accounthacked/#pt22
Instagramhttps://news.trendmicro.com/ja-jp/article-instagram-hacked/#pt7
Googlehttps://news.trendmicro.com/ja-jp/article-accounthacked-google/#pt9
Apple Account(Apple ID)https://news.trendmicro.com/ja-jp/2023-03-17-article-appleid-accounthacked/#pt9
Amazonhttps://news.trendmicro.com/ja-jp/article-blockspammail-amazon/#pt13

アカウントの乗っ取りを防ぐための他の対策

二段階認証の他にもアカウントの乗っ取りを防ぐ以下の対策があります。

  • OSやソフトを最新の状態に保つ
  • 推測されやすいパスワードの使用やパスワードの使いまわしを避ける
  • あやしいサイトやアプリにアカウント情報を入力しない
  • フリーWi-Fiの利用に注意する
  • SNSアカウントをあやしい外部アプリと連携しない
  • 信頼できるアプリ以外はインストールしない
  • 迷惑メールやSMSのURL、添付ファイルを開かない
  • セキュリティ対策アプリを利用する

※OS(オペレーティングシステム)=WindowsやiOSなどのパソコンやスマホを動かす土台となるソフトウェアのこと

これらの対策方法について以下の記事で詳細を解説しています。

【関連記事】

その中でもセキュリティ対策アプリでアカウント情報を適切に管理したり、不正ログインを検知したりするのもおすすめです。

トレンドマイクロ ID プロテクションは、第三者によるSNSアカウントの不正利用による被害を防ぐアプリです。

SNSアカウント(Google/Facebook/Instagram)に不正利用があった場合に、お客さまのメールに通知したり※1、アカウントのプライバシー設定が安全であるかチェックしたりできます。※2

※1 すべての不正利用を検知することを保証するものではありません。Google および Facebook、Instagramが対象です。
※2 Windows および Mac のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。

以下のアプリストアより、無料でダウンロードしましょう。

トレンドマイクロ ID プロテクション無料体験版

QRコードからもアプリのダウンロードが可能です

・トレンドマイクロ ID プロテクションのSNSアカウントのプライバシー保護機能」

トレンドマイクロ ID プロテクションのその他の機能
※クリックして詳細を見る

パスワード管理
IDやパスワードを安全に記憶し、一括管理。最高レベルの暗号化方式であるAES 256bitでデータを保護します。パスワードを簡単かつ安全に生成することも可能です。

・個人情報漏えい監視
メールアドレス、クレジットカード情報などの個人情報がインターネットやダークウェブに流出していないかを常時監視できます。

・情報流出時の対処支援
モニタリングしている個人情報の流出が確認された場合、セキュリティアドバイザーによりメール・電話にて対処方法の支援を受けることができます。

・インターネット利用時のプライバシーの保護
追跡型広告に利用されるWeb閲覧履歴など、広告主や攻撃者による情報収集を防止することで、お客さまのプライバシーを守ります。

・危険なWebサイトを警告
閲覧しているWebサイトが個人情報を盗む不正サイトでないか確認し、不正サイトと判定した場合に警告します。Chrome および Edge のブラウザ拡張機能でのみご利用いただけます。(Windows/Macデバイスのみ対応)

各サービスで「二段階認証」を設定して乗っ取り対策をしよう

二段階認証を設定することでアカウント乗っ取りのリスクは下がります。

本記事で紹介した認証の3つの要素と、「二要素認証」や「二段階認証」を理解し、各サービスのアカウントを設定しましょう。

  • ポスト
  • シェア
  • 送る
  • 執筆者情報

    ウイルスバスター
    セキュリティトピックス

    ウイルスバスター セキュリティトピックスは巧妙化、多様化するサイバー攻撃やネット詐欺などの脅威からお客さまを守り、安全に、安心してインターネットを活用いただくためのセキュリティ情報を提供するサイトです。
    運営会社:トレンドマイクロ株式会社

    以下コメント欄からこの記事についての感想をお聞かせください。
    お使いのトレンドマイクロ製品についてのご質問は、コメントではなくこちらのページからお問い合わせください。

    同じカテゴリの人気記事

    二段階認証とは?設定方法や二要素認証との違いを解説 インスタ(Instagram)にログインできない原因と対処法は? Googleのパスワードを忘れた!確認・再設定・変更方法を解説(iPhone/Android/パソコン) LINEのパスワードを忘れた!変更・再設定の手順を詳しく解説 Googleアカウントを削除する4つの手順と注意点をわかりやすく解説 インスタ(Instagram)のアカウントの削除方法と注意点は?利用解除との違いに注意

    無料体験版のご紹介

    パソコンやスマホのセキュリティ対策が気になるときは・・・
    まずは30日間、無料体験してみませんか?

    スマホ・タブレットをお使いのお客さま
    (Android/iOS/iPadOS)

    Google Playで手に入れよう App Storeからダウンロード

    パソコンをお使いのお客さま
    (Windows/MacOS)

    Microsoftから入手
    • Windows8.1以上をお使いの方は、Microsoft Storeからもダウンロードできます。
    • 無料体験版をご利用の際は、クレジットカードの登録不要!
    • 30日無料体験版は、無料体験期間終了後、自動で有償版に切り替わることはございません。
    • Windows版とMac版ではご利用いただける機能が異なります。詳しくは機能一覧をご覧ください。
    • TREND MICRO、およびウイルスバスターはトレンドマイクロ株式会社の登録商標です。
    • 「Android」、「Google Play」はGoogle LLCの商標です。
    • 「iOS」、「iPadOS」、「MacOS」、「App Store」はApple inc. の商標です。
    • 「Microsoft」はMicrosoft Corporation の商標です。
    ▲