SMS(ショートメッセージ)やメールで、「クレジットカードが不正に利用されています」や「ログイン情報を確認してください」などの連絡が来て、「この連絡は本物なの…?」、「本当に不正利用されていた場合にどうすればよいかわからない」と不安を感じていませんか?
この記事では、クレジットカードの不正利用が通知された時の対処法や、不正利用の原因、被害を未然に防ぐ方法を解説します。
被害を防ぐ、もしくは最小限に抑えるためには、不正利用の早期発見と落ち着いた対応が必要です。
「カードの不正利用通知」や「ご利用確認」などの通知が届く理由
このような連絡が届く理由としては、主に以下の2つです。
・悪意のある第三者によってクレジットカードが不正利用されている
・偽の通知によって金銭や個人情報をだまし取る偽サイトに誘導しようとしている
前者は、カードが悪意のある第三者によって勝手に使われてしまった場合に、クレジットカード会社からその不正利用を通知するケースが考えられます。
また後者は、実際にはカードは不正利用されていないが、上記のような不正利用の通知を”装った”偽のメッセージが届いているケースです。
本当にクレジットカードが不正利用されたのかどうか確認する方法
クレジットカードの不正利用通知に対して、”本当に不正利用がされている場合”と、”偽の不正利用通知を装っている場合”では取るべき対処が異なります。
不正利用の有無と対処法を明確にするために、まずは以下の①②の確認を行ってください。
①クレジットカードの利用明細を確認して身に覚えのない決済が無いか確認する
クレジットカードが不正利用されているかどうかを確認するためには、まずお使いのカードの利用明細を確認しましょう。
※カードのWeb利用明細を確認する場合は、公式アプリや登録済みのブックマーク、Webブラウザの検索画面からアクセスすると安全です。
利用明細に身に覚えのない請求がある場合は、カードの不正利用が疑われます。
そのためカード会社に連絡をして、暗証番号の変更やカードの停止/再発行などカード会社からのご案内に沿って必要な対応を行ってください。
【参考情報】
三井住友カード |身に覚えのない明細でお困りの方
NICOSカード |身に覚えのないご請求があったとき
イオンカード | 利用した覚えのない請求について
セゾンカード | ご利用した覚えのないご請求について
JCB | よくあるご質問 | 利用覚えのない明細や利用日が異なる明細があります。
もし利用明細におかしな点が無い場合は、偽の通知を装ったネット詐欺の可能性があるため、次の「②届いたSMS(ショートメッセージ)やメールに記載されているURLの安全性を確認する」に進んでください。
②届いたSMS(ショートメッセージ)やメールに記載されているURLの安全性を確認する
利用明細におかしな決済が無い場合は、嘘の通知を装ってカード番号や暗証番号、個人情報などを盗む目的のネット詐欺の可能性があります。
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「カードの利用明細におかしな点がない」、さらに「届いたSMSやメールなどに記載されているURLが危険可能性が高いサイトである」の二つに当てはまる場合は、その通知は無視しましょう。
クレジットカードが不正利用される原因とは?
そもそも、何故クレジットカードが不正利用されてしまうのでしょうか?
カードの不正利用の原因には主に以下のケースが考えられます。
インターネット上でのクレジットカードの情報流出
まず考えられるのは企業やサービス、公共機関などを装った偽サイトによって、アカウント情報(ID・パスワード)や個人情報、クレジットカード情報などが盗まれてしまったケースです。
以下の多くの偽サイトではロゴなどを悪用して本物そっくりに作られている場合もあるため、偽サイトかどうかを完璧に見分けることは困難です。
流出してしまったクレジットカード番号・暗証番号は、盗んだ人によって不正利用されたり、
もしくはインターネット上で悪用目的で売られてしまったりする可能性があります。
クレジットカードの紛失や盗難
インターネット上での情報流出だけではなく、クレジットカードそのものを紛失したり、盗まれたりすることで、カードを不正に利用されるケースもあります。
カードと一緒に免許証や健康保険証などの”個人情報”が含まれるものを盗難・紛失した場合は、そこから暗証番号を推測され、キャッシング被害にあうことも考えられます。
クレジットカードの偽造(スキミング)
特殊な機器を利用してクレジットカードの磁気情報を盗み、その情報を使って不正利用を行う”スキミング”という手口が存在します。
この手口ではカードそのものが盗まれるわけではないため、カード情報を抜き取られた段階では被害に気が付くことが困難です。
一方で、最近ではクレジットカードの情報がカード内のICチップによって暗号化されているものがあり、スキミングに対して高い防犯性能があります。
一般社団法人日本クレジット協会によると、2022年1月から6月におけるクレジットカードの被害額206.5億円の内、195.4億円が番号盗用被害であるのに対して、偽造カードの被害額は0.4億円でした。
スキミングのリスクはゼロではありませんが、全体の被害額の傾向からは相対的にはリスクが低いといえます。
【参考情報】
クレジットカード不正利用被害の集計結果について
クレジットカード情報を登録しているサービスや企業での情報漏えい
決済サービスや通販サイトなど、クレジットカードを登録しているサービスやサイトが、外部から不正にアクセスをされるなどで、利用者のクレジットカード情報が漏えいしてしまう事例があります。
とはいえ、通常はどの企業も不正アクセスに対してセキュリティによる対策を施しているので、普段から過度に心配する必要はありません。
クレジットカードの不正利用による被害を未然に防ぐためには?
クレジットカードは現金を使わずに決済ができたり、キャッシングでお金を借りることができたりするので、非常に便利なサービスです。
一方で悪意のある第三者にカードを不正に利用された場合に、利用者が金銭的な被害を受ける可能性があります。
安心してカードを使えるように、カードの不正利用に対する以下の予防策を行いましょう。
定期的にクレジットカードの利用明細を確認する
多くのクレジットカード会社はWebで明細サービスを提供しており、そこから利用者は決済履歴を確認することができます。
普段から利用明細を確認しておくと、身に覚えがない決済にすぐ気がつくことができ、素早く適切な事後対処を行うことに繋がります。
クレジットカードの裏面に署名を記載する
クレジットカードの署名はそのカードの利用者を証明するもので、カードを利用する際に必要です。
また、署名をしていない状態でカードを落としてしまうと、拾った人が署名して使ってしまう危険性があります。
もしカードに所有者の署名が無いと、不正利用されたときの補償の対象外となる可能性があります。
※詳細は各クレジットカード会社の規約をご確認ください。
そのため、必ずカードに署名欄にサインをした上で利用しましょう。
【参考情報】
日本クレジット協会 | カード裏面へのサインについて
クレジットカードを無くさないように管理する
スリや置き引きなどの盗難被害によってクレジットカードが不正に利用されることもあります。
「自宅での安全な保管場所を決めておく」、「外出時はカードを手元から離さない」などの、厳重な管理を心がけてください。
怪しいサイトにクレジットカードの番号や暗証番号を入力しない
あやしいメールやSMS(ショートメッセージ)、DM(ダイレクトメッセージ)に記載されているURLは、偽サイトに誘導され、カード情報や暗証番号などを盗まれる可能性があるため、不用意にアクセスするのは避けましょう。
偽サイトは本物のWebサイトそっくりに作られていることが多く、見分けることは非常に難しいです。そのため、セキュリティ対策ソフトやアプリによる対策を検討してください。
ウイルスバスター クラウド(Windows/Mac)やウイルスバスター モバイル(iOS/iPad OS/Android)では、AI技術でさらに進化したWeb脅威対策機能で危険なWebサイトへのアクセスをブロックし、ネット詐欺や不正プログラムの被害を未然に防ぎます。
またウイルスバスター モバイル(iOS/iPad OS/Android)ではSMS(ショートメッセージ)での宅配便不在連絡などを装った偽メッセージについても、メッセージの特徴やメッセージ内のURLを分析し危険なメッセージを検出・警告します。
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クレジットカードを安全に利用するために、事前の対策を行いましょう
多くの人がクレジットカードを持つようになったことで、カードを不正に利用しようとする犯罪も発生しています。
カードそのものやカード情報を盗み取る手口にだまされないように、本記事で紹介した予防策を実践して、安全にカードを利用しましょう。
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